読書タイムイズマネー

読書で学んだこと体験したことをブログで綴ります

内村周子著「自分を生んでくれた人 内村航平の母として」を読んで

内村周子著「自分を生んでくれた人」はどのように子供と接したらいいか悩んでいる方にオススメの本です

 

内村周子さんは、体操で数々の偉業を成し遂げた内村航平選手のお母さんです

 

唯一無二の絶対的な選手を育てた母親による「育児本」です

 

こちらの本は子育て中の方はもちろん「好きなことを仕事にしていく」という観点からも非常に面白かったので、独身の方にもぜひ読んで頂きたい本です

 

 

 

好きなことをとことん応援する

好きなことというのは子育てだけでなく、社会全体として言われていることです

 

内村家は両親ともに体操の選手だったので、航平選手が育ちやすい環境ではありました

 

ただ、航平選手の夢中になる対象が体操でなかったとしても、ご両親はとことん応援したんだと思います

 

現代(近代?)の教育は枠の中に入れて均一化をはかる教育をしているので、好きなことをとことん応援することは、両親が行うべき仕事だと思います

 

私もそうでしたが、子供の頃になりたい職業がないという子供も多くいると思います

 

それは、社会全体の安定志向(これもまた親が受けた教育の問題があります)がフォーマット化されていることが原因の1つです

 

子育てに重要なことは、両親もまた好きなことをとことん楽しむことです。好きなことをとことん楽しむことは、子育てだけでなく社会人にとっても必須になってくると考えられます

 

AI化が進めば、正確性が必要とされる仕事のほとんどがAIに変わっていきます

 

そんな社会では生活のために渋々働くという働き方をしている人たちは、どんどん淘汰されていくのではないでしょうか

 

よくAIが進化して仕事が奪われるという話が出ますが、これは逆で嫌な仕事をしなくて好きなことをとことん楽しみ、仕事にしていける社会がやってくるということです

 

マイナスではなくむしろプラスの状況です

 

今の社会とは全く違う構造の社会がやってきます

 

子育てもこれまでのフォーマット化されたものではなく、子供が楽しいことや夢中になることを、親が制約しないでさせていくことが重要です

 

内村周子さんの本では、好きなことを応援する心構えが書かれています。親は「子供が生きてくれているだけで幸福」だと思い、後は子供をとことん応援する姿勢が重要なのかもしれません

 

【関連記事】
プログラミングはこれからの必須言語!子供に習った方がいい理由

子供の習い事ランキング オススメの習い事は?

 

常に子供の味方でいること

 

敵か味方かという概念は受け取り側の問題であるケースが多いと思います

 

どんな言葉を言われても、ポジティブに受け止められたらすべてプラスになります

 

敵か味方かは本来は存在しない話ではありますが、ネガティブな言葉を言ったりする人よりも、常にポジティブな言葉を言う人の方が一緒にいて楽しいですね

 

なにより自分のことを応援してくれる人がいることは自信に繋がります

 

子育てをしていて実感することに、子供は親のことを100%信用していて、100%の愛情で接してくれているということです

 

愛情は親が子供に注ぐものではなく、愛情は親と子供の相互関係で与え合っているものです

 

100%信用し、愛している存在が味方でいないことほど悲しいことはありません

 

親はどんな状況であっても子供の味方でいることは大切なことですし、周子さんは子供が小さい時だけでなく大学生になっても大人になっても、味方(本の中では安全基地といっています)であり続けることを信条とし実践しています

 

大人になって思うことは、子供の頃よりも知識や経験が増えたことでメンタルは変わりましたが、それでも根源的なものは子供の頃から大きくは変わっていないのではないかと

 

だからこそ、子供にとってどんな時でも絶対的な安全基地があるということを想える環境はとても大切です

 

自己中心的な人や逆に周囲の顔色ばかりを伺ってしまう人は、親が子供の安全基地ではなかったからなのかなとも思えます

 

社会人にとって大切なのは味方を増やすことというよりも、信用される人間になる努力をすることだと思います。経済が資本から価値に変わるようになれば、さらに信用は重要になります

 

これから価値経済を生きていく子供たちに信用される大切さを教えるためにも、子供を裏切らない生き方が大切です

 

【スポンサーリンク】 

 

愛しすぎるということはない

 

子供の親への愛情は、親の子供への愛情よりも遥かに大きいのではないかと感じます

 

子供の顔を超至近距離で見ても、子供は嫌がる素振りを見せません

 

これは超パーソナルスペースを共有しているということです。それだけ、子供にとって親の存在は近しいものであり、繋がりを感じているということです

 

私たちは純粋な愛情というものを大人になって失っていくのだと思います

 

例えば自我の芽生えやトラウマなどで、心の底から純粋に人に愛情を注ぐということにブレーキをかけてしまうことがあります

 

子供の愛情と同等の愛情を子供に与えることは、自分が思っている愛情を遥かに超えたところにあります

 

つまり、子供を愛しすぎるという状況は、実は生まれ得ないのです

 

ここで注意しなくてはいけないのは、甘えと愛情は違うという点と、子供を愛しているようで実は自分自身を愛しているという状況です

 

親が子供のために何かをすることは当たり前ですが、実は当たり前ではなくて親の努力がいることです

 

子供のためには一番身近な他人のために尽くすということ

 

他人のための行動が取れない親が子供のためになんて出来ません

 

特に都会では他人との距離が遠くなっています

 

私たちの当たり前なんて環境が変われば変わってしまうほどに脆弱なものです

 

自分が本当に子供のためにしているかどうかは常に自問自答しなくてはいけません

 

この自問自答を毎日繰り返しているかどうかはとても重要です

 

ちょっとした間違いを積み重ねていくと、やがて取り返しのつかない状況になってしまいます

 

子育ても仕事も同じです

 

どれだけ自分を客観的に見られるかが、子育てでも社会人でも必要です

 

また、とことんまでやるということがキーワードになっていくと思います

 

まとめ

 

子育ても仕事も好きなことをとことんやり切ることを目指しましょう

 


お供にしたい音楽

 

ベタですけど奥田民生さんの「息子」です。この歌は、奥田民生さんが子供が生まれる前に作った歌です

 

それなのに実際に「息子」が生まれて刺さるというのは素晴らしいなと

 

ちなみに今はお子さんがお2人いるそうです

 

息子 (LIVE SONGS OF THE YEARS Ver.)

新品価格
¥250から
(2018/2/20 13:01時点)