岡康道・小田嶋隆著「人生2割がちょうどいい」人生を豊かにする本
岡康道・小田嶋隆著「人生2割がちょうどいい」を読みました
いやぁ、この本は本当に面白いです
なんの前情報もなかったので、part2から読み始めてしまったのですが、part1から読もうとpart2から読もうと関係ないですね
面白い本は面白いです
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岡康道・小田嶋隆著「ガラパゴスでいいじゃない」で見える超一流の思考
part2である「ガラパゴスでいいじゃない」の感想に大体のことは書いたのですが
超一流の人たちの仕事とは全く関係ない
どうでもいい内容の対談本で、正直、得られるものはひとつもありません
ただただ面白く、読み終わった後に人生が豊かになれる不思議な本です
それは、お2人が人生の恥ずかしい部分を恥ずかしげもなく語っているからだと思います
外で読む場合はご注意ください
思わず笑ってしまう箇所がいくつもあるので、人目を気にしなくてはいけない場所で読む場合はお気を付けください
私の読書タイムは基本通勤時間なので、電車の中で何度か顔がニヤけ、声を出して笑ってしまいました
私が思わず笑ってしまった箇所を1箇所紹介します
子供のころから日記を書いているのだけど、ある時、母親が自分の日記を読んでいるんじゃないかと思い、日記をしまってある机の引き出しに小細工をしてみたら、案の定、母親が日記を読んでいることが分かった。
それ以降、日記なのに本当のことが書けなくなり、母親が読んでいる前提で偽りの日記をつけるようになった。だから、日記を読み返してみても、本当のことが書かれていないから、日記を読み返してみても当時の事が分からない。
たぶん、2人にとって人生における優先順位というものが、大衆とは違うんだと思います
この2人は安定とか常識とかいうものの優先順位はかなり低く
自分たちが面白いということを第一優先順位においているのではないかと推測します
面白いことを思いついてしまったら、もうやらざるを得ないんでしょうね
その根底には、失敗を失敗だと思っていないというか、失敗しても面白ければそれでいいや、人生ってそんなものだろ
という気概が見て取れます
私もこのマインドで生きてきたはずなのに、いつから真面目にやることを第一前提として生きるようになっていることに、この本を読んで気づきました
失敗を重ねすぎて、いつしか失敗することが怖くなったんだと思います
そして、失敗することを恐れるあまり、無難な選択をして安定を目指すようになったのならまだいいのですが
私の場合は失敗することを恐れるあまり、都合のいいように解釈し、失敗を失敗だと認めないという最悪なマインドに陥りました
この2人と私の大きな違いはそこにあります
ソクラテスの「無知の知」という言葉があります
「知らないということを知っている」という意味で、知らないことを知っていると思うことは愚者で、知らないことを知っている人が賢者であると
知らないと知っていれば、学ぼうとしますし、自分はまだまだだと思えます
でも、知らないことを知っていると思ってしまうと、そこで成長がストップしてしまいます
こんなことを書くと、お2人からそんな難しいことを考えていないと反発をくらいそうですが
お2人は「無知の知」を理解しているのだと思います
だからこそ、「人生2割がちょうどいい」のです
勝者になるために10割の努力をしろとは言わないのです。人生は最短距離を歩むのではなくて、道草が人生を成長させるのです
この本は10代~40代に読んでもらいたい本
人生に役立つ具体的な方法を知りたい方にはオススメできません
この本には何も書かれていません
ただ、人生に迷っている方にぜひ読んでもらいたい本です
迷うというのはそれだけ真面目なんだと思います。楽観主義者なら人生に迷うことはありません
行き当たりばったりでいいのです
このお2人の人生も行き当たりばったり感が強いですが、岡さんは元電通社員で現在はタグボートという会社の社長をしています
はっきりいって、エリートです。しかし阿呆なのです
岡さんは30代はワーカホリックで、仕事しかしていない人生だったそうです
ある時にそこまで熱中しないと、仕事を自分のものにできないと言っています
阿呆であることと不真面目であることは違います
人生を楽しむためにどれだけ熱中できるのか
ホリエモンや箕輪さん、落合陽一さんや前田裕二さんといった時代の寵児たちと根本は同じです
人生を楽しむということは、真面目であることとは真逆のマインドなのかもしれませんし、真面目に楽しむということも必要ではないでしょうか
人生2割がちょうどいいと同じ匂いの本
このシリーズを読むのは、今回が初めてだったのですが、なぜか前に読んだことがある感覚にとらわれていました
私は基本的に自分をダメだとわかってさらけ出している方たち(みうらじゅん筆頭)が大好きです
そういう方の本を読んでいるからだと思っていたのですが、ようやく分かりました
この本の読後感が京極夏彦著「虚言少年」にそっくりです
こちらは小説なのですが、まぁ阿呆です
岡さんや小田嶋さんのようなキャラクターが出てきて、もの凄く自分の中で納得しました
お2人は「虚言少年」なのです
やっぱり阿呆なことを思いついたら、それがどんな結果をもたらそうともやってしまうのです
そして、そのマインドが他の人とは異なる性質だからこそ、ポジションを取って活躍できているのです
ハッキリ言うと、虚言少年の生き方は大変です。なぜなら、時にはダメだと思っていることをしなくてはいけないからです
それでも、普通では体験できないようなことを体験できる人生は豊かなんだと思います
お供にしたいBGM
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大森靖子さんとの子(神聖かまってちゃん)さんの曲です
私にとって阿呆はヒーローの条件です
ただし、国民的なヒーローではありません
というわけで、大森靖子さんもの子さんも、私にとってはヒーローである以上、国民的なヒーローではあり得ないのです
大森靖子「非国民的ヒーロー feat.の子(神聖かまってちゃん)」Music clip
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