川上量生著「ルールを変える思考法」ー人類の行き先を見据えた祭り
川上量生著「ルールを変える思考法」
この本を読むきかっけ
「宇宙兄弟」や「バガボンド」などの編集を手掛けたコルクラボ代表佐渡島庸平さんが、川上さんの考えに影響を受けていると話されていたからです
佐渡島さんファンとして下記のコミュニティに関する本も読まなくてはですね。
私が本のタイトルになっている「ルールを変える」という言葉を聞いて、真っ先に思い浮かんだのが
「スティールボールラン」
ヴァレンタイン大統領のナプキンの話でした
丸テーブルでナプキンの右か左かどちらかを使うかは、最初にナプキンを取った人によって決まる
※分かり難いですが、上記の表紙のピンクの人がヴァレンタイン大統領です
話がズレますが、ジョジョの奇妙な冒険シリーズのラスボスは全員とんでもない能力を持っています
ジョースター家と因縁があったディオの能力が時間だからなのか、第四部以降のラスボスは全員時間を操るスタンド(能力)でした
時間を止め、時間を戻せ、時間が消し飛び、時間を早めます
ヴァレンタインは時間ではなく空間を操るのですが、時間のパラドックスを扱えるという意味では、やはり時間を操るスタンドです
パラドックスの世界が「スティールボールラン」の大きなテーマになっています
もしかしたら、「スティールボールラン」は第六部の人類が新たに進化した後の話なのかもしれません
本来ならジョースター家とディオの因縁はなかったはずなのですが、もう一つの世界からディオが・・・・・・・
・・・・・・ジョジョ好きとしてアツくなってしまいました・・・・・・・
ビジネスにも役立ち凄く勉強になったはずですが……
川上量生さんはカドカワ株式会社代表取締役社長、株式会社ドワンゴ取締役CTOです
「ニコニコ動画を立ち上げた人」で「ニコニコ超会議を企画立案した人」です
本の内容は
- 「ニコ動の運営」や「ニコニコ超会議」の秘話
- ネット依存による人類の危機
というところまで話があり、筋道だっているようで筋道だっていない内容です
すごく勉強になる部分が多かったような気がしますが……
人間の脳が縮み、ミトコンドリア化していくという話のインパクトが凄すぎてww
仕事をするうえで役立つ内容が満載だったのですが、頭に思い浮かべてみると
- googleに対する危機感(会社としてではなく人間として)
- ネットを外部記憶装置としていたはずが、いつはCPUまで外部に任せてしまっている(自分で考えていないことが問題)
- 現代の人類は家畜と同じような状況になっているから、脳が縮んでいるのではないか(動物は家畜になると脳が縮む)
といった話が、なぜか最終章にぶっこまれており、とんでもないインパクトを残して本を読み終えます。。。
ここまで、散々オンラインゲームの話や廃ゲーマー(ゲーム熱狂者)は優秀だというような話をしながら、最後は人類のミトコンドリア化という話に辿りつきます
ニコ動の危機的状況やニコニコ超会議の立ち上げの想いやこれからの事業に対するアツい想いが書かれています
川上さんの頭の中では経営者として冷静な思考と人類のミトコンドリア化が同一線上にあるんだなと考えると、とんでもなく発想が豊かな方だなと思います
川上さんの思考の中ではすべてが現実
ルールを変えるためには、現状で決められたルールからはみ出さなくてはいけません
このはみ出す思考は
ルールを当たり前に受け入れるところから始まる
私たちには思いつかないものです
ルールを変えるということメリット
- 自分が楽しく働くことができる
- 周りの人たちも幸せにできる
- ルールからはみ出す罪悪感を脱ぎ捨てて自由に生きられる
自由に生きることはすなわち自分の頭で考えること
ルールを変えるために必要なことは自由な発想ができる精神なのかもしれません
そうしなければ、人類はミトコンドリア化していきますからね。。。
お供にしたいBGM
ピンクレディを選んでみました。私の中で宇宙的なスケールや未来的な広がりを想起させてくれるミュージシャンだからです
・・・・・まぁ「UFO」の影響ですけどね・・・・・・