佐藤航陽著「お金2.0」を読んでアラフォーは早めにコミットを
佐藤航陽著「お金2.0 新しい経済のルールと生き方」を読みました
私は1980年の早生れで、世代的には79年組です
サッカーでいえば小野伸二選手と同じくゴールデンエイジで、ぎりミレニアル世代からはみ出しています
サッカー的にいえば日本サッカーを大幅に変えた世代とも言えますし、現代から近未来にかけての経済でいうとお金1.0世代です
サッカーは横に置いておくとして、「お金2.0」を読んで日本は資本経済・民主主義だと思って生きてきた世代にとっては、なかなか衝撃的というか、どこか非現実的にも感じられる内容でした
ただ、読み進めていくうちに、たしかに本に書かれているような未来が少なくとも10年以内には確実にやってくるなと
早ければ5年くらいで世界がアップデートされる可能性があるなと(5年、10年と考えていること自体がお金1.0の感覚なのかもしれませんが…)
「お金2.0」について書かれているブログは多数あり、2.0世代どっぷりな方が書いたブログを読んだ方が分かりやすく書かれているため
このブログでは本の内容というより、1.0から2.0にアップデートするためにアラフォー世代は何をすべきかを考えていきたいと思います
お金とは何か、仕事とは何かを考えた時に、どのような考えに行き着くのかで1.0か2.0に分かれます
仕事=お金という考え方で、嫌な仕事を仕方なしにやっている方が最も要注意な方です
お金の価値観が今後低下していく中で、近未来では仕事=お金ではなくなるからです
お金至上主義でいると、違う価値観が我々がお金と認識している価値に替わる時に、路頭に迷うようなことが起こるのではないかなと
ベーシックインカムや仮想通貨が本流と変わらない大きさになると、お金が特別なものから一般的なものに価値が変化していきます
なぜかというと現代のお金と変わらない役割をするものが現れて、そちらでのやり取りが盛んになれば、必然的にお金に頼る必要性が少なくなるからです
とはいっても、現代の資本経済が終焉を迎えるわけではなくて、多様になるということですね
日本国がなくなるわけではなく、国という役割が変わるということです
世界的での資本主義の立場がコモディティ化されて、国と違うコミュニティーが複数現れて国以外に属す可能性があるということを、現実に受け止められるかどうかがキモです
「お金2.0」の中で、資本主義から価値主義に変わっていくのではないかと書かれています
資本主義は大雑把に言えばお金を儲けることを最大化していくことを是とする経済システムです
企業は常に右肩上がりでなければならないのが資本主義で、右肩に上がった末に、経済の偏りが起こり、経済格差が起こったということなのかなと
資本主義経済を受け入れてその中で仕事をしていた我々が、経済格差を非とするのは誤りで、そうなる可能性が当たり前にあった中で、自分たちも資本主義の恩恵に授かろうとしていたわけなので、これは仕方ないですね
ただ、価値主義は資本よりも価値そのものに重きを置いた経済システムです
価値というものについても、アラフォー世代以上は本気で考えていかないといけない時代になっています。本気で考えないといけないというと、ネガティブな印象に映りますが、本気で考えるという状況はポジティブであると思います
自分の考えと行動で新たな経済システムでポジションを取れるようになれるということなので
「お金2.0 新しい経済のルールと生き方」を読んで受け入れ難いと思うのか、そんな未来が来るんだなと思えるか(実際に2.0のフェーズへの移行は始まっています)で、今からやることが変わってくると思います
人は未来を完璧に予測することはできませんが、大局観で世の中を見ようとすることはできますし、これまでの知識や経験をアップデートする事で、デジタルネイチャー世代とは違う角度でアプローチすることも可能になります
この本を読んでいて、最も大切なことは「自分が1日熱中していても飽きないものをトコトンやる」ということだと思います
価値の基準は、お金よりも曖昧です
どの人がどんなことに価値を見出すかは本来的にはわかりません
だかれこそ、まずは自分が熱中できる価値があるかどうかすら気にならないものに、どっぷりと集中してみる」ことで「お金2.0」時代をより充実して生きていけるのではないかと思います
現状のテクノロジーがコモディティ化することでシステムの変化が起こることを驚異と感じるのではなく、パッと乗ってしまうことが必要なんだろうなと思います
堀江貴文氏の「多動力」や落合陽一氏の話などを聞いていると、行動しないリスクの方が高いので、色々と失敗をしながら次々と熱中するものや気になることをしていける人がアップデートされた世界にコミットする人になるのだと思います
まだ「お金2.0 新しい経済のルールと生き方」を読んでいない方は、まず本を読んで近未来に触れる行動をしてみてはいかがでしょうか
お供にしたい音楽
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近未来の本には近未来の音楽ですね。1980年代から2020年以降の音楽をやっている平沢進さんの音楽がうってつけかと思われます。