読書タイムイズマネー

読書で学んだこと体験したことをブログで綴ります

山田ズーニー著『あなたの話はなぜ「通じない」のか』を読んで

山田ズーニー著『あなたの話はなぜ「通じない」のか』を読みました

 

この本を読もうと思ったきっかけは、下記の3つです

  • 正論だと反論されることが多くなってきたが原因が分からない
  • 昔からの知り合いに話している内容が分からないと言われるようになった
  • 伝えたいことと伝わるないようにギャップを感じる

 

本を読み終わって分かったこと

  • 話す内容も大切だが自分がどう思われているかも重要(メディア力)
  • 伝えたい内容だけではなく相手の感情を考える必要があった(共感と信用)
  • 相手との間にある問いを創造できていなかった(問い)

 

目からうろこでした

 

私は相手に話すときに、話す内容を何度もシミュレーションしてから話すようにしていましたが、それではまとまりのある話はできても、相手に通じる話にはなっていませんでした

 

 

メディア力とは何か?

 

メディア力とは、本人が持つ発言力のことです

 

伝える人によって、相手にどれだけ響く内容になってくるのかが変わってきます

 

例えば、全く同じ発言をジョブズと一学生がしたのでは、ジョブズの方が圧倒的に響く人の量も響き方も変わってきます

 

メディア力は、影響力とも言い換えることができます

 

有名人になろうという意味ではありません

 

1対n(不特定多数)の場で発言する機会のある人なら、自分を売っていくということは必要かもしれません

 

職場だったりといった特定のコミュニティや対象相手がはっきりしている場合は、そのコミュニティや対個人に発言力や影響力を持つことが大切だと言っています

 

つまり、話し相手が自分のメディア力をどう評価しているかによって、話が通じやすくなるかどうかが決まります

 

共感と信用が大切

 

共感と信用は最近のバズワードですね

 

大ヒット本の「お金2.0」の中でも、価値経済から信用経済へと謳われています

 

共感は、いかに相手の立場に立てられるか、相手の視点に立って考えられるかです

 

相手がまだ言語化できていないモヤモヤとしたものを言語化できたなら、相手は「そうそれだ!」と共感と信用してくれます

 

誰かにアドバイスをする場合も、アドバイス感を前面に押し出してしまうと、上から目線になったり余計なお世話だと思われたりしてしまいます

 

アドバイス感を強めに出すのではなく、自分の経験や感想を含めた共感を押し出した形で、アドバイスをすると上から目線ではなくなり、相手に受け入れられ易くなります
※本にはとても分かりやすい具体例で述べられているので、ぜひお読みください

 

信用は、仕事だったらキャリアや社名なども信用される要素になります

 

ただ、キャリアを積むには時間がかかりますし、社名も誰もが知っている会社であったり、その業界で信用されているものでなければ意味がありません


信用とは何か

 

これは非常に難しい問題です。まずは自分がどういう人を信用しているかを考えるのが1番です

 

自分が信用している人たちを想像して、共通点やどういう点で信用しているか

 

私が信用する人物を考えてみたところ

  • 人のために動くことに躊躇がない人
  • 嘘をつかずブレない人

 

本の中にも書かれていましたが、自分の本心を偽ってまで、共感しても真実味に欠けますし、目的が結局自分だと誠実さに欠けます

 

いかに自分の本心を偽らずに話をするのかが大切だと説いています

 

また、自分が意見と聞き手の「根本原因」を探ることも重要だと言っています

 

根本原因は「動機」なので、非常に強いものです

 

ある種、琴線に触れることと同義かもしれません

 

問いを共有すること

 

自分と聞き手の間には問いが存在すると作者は言います

 

問いとは、自分が何に意見をしているのか、聞き手が何を求めているのかの根本にあるものです

 

問いが共有できていれば、同じ問題に向かっていることになります

 

問いがバラバラだったなら、こちらの意見は聞き手の考えている問題が違ってしまい、話が通じなくなります

 

大切なのは、こちらが何の問いに対して意見を言っているのかを明確にすることと、聞き手の問いが何なのか

 

その問いに対する答えになっているのかを考えることです

 

話は最低でも2人いなければ成立しません

 

自分の意見だけを一方的に話すだけでは、相手に通じません

 

また、自分の意見をどれだけ分かりやすく説明しても、自分のメディア力が低かったり、問いがズレていたりすれば通じなくなります

 

話が通じる、また通じやすくすることは、話術のスキルではなくトータル的なコミュニケーション力だと言えます

 

最も印象的だった言葉

 

あとがきに書かれていた言葉なのですが、相手と分かり合えないという壁に当たっているということは、これまでのやり方が通じなくなったということ。
それは自分を広げられる状態になったということ。

 

これまで分かり合えていたと思える人と、話が通じなくなり分からなくなるというのは、とても苦しい状況です

 

そんな苦しい状況は、自分を広げられるチャンスで新たな伝える方法や視点を身につけられるチャンスだというのは新鮮で、とても救われる言葉でした

 

私も話が「通じない」状況になったからこそ、この本と出会うことができ、これまでの話がいかに自分目線からの話だったのかが分かりました

 

この本には論理的で実践的な方法が多数書かれています

 

もし、話が「通じなくて」困っている方がいたらオススメの本です

 

お供にしたいBGM

CHAT CHAT

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嶺川貴子さんの「CHAT CHAT」です。「CHAT」はおしゃべりという意味なので選んでみました

 

このアルバムはフレンチポップさもあり、可愛らしい音楽がたくさん盛り込まれています

 

ちなみに嶺川貴子さんお旦那さんはコーネリアスです

 

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