「11歳のバフェットが教えてくれる「経済」の授業」でお金の仕組みを知る
田口智隆著「11歳のバフェットが教えてくれる「経済」の授業」
世の中のお金の仕組みを、バフェットという投資の神様が20歳までに実践したことを例に分かりやすく教えてくれる本です
投資の神様のバフェットは6歳で事業を始め、11歳から株を始め、13歳で税金を収めています
10代でお金を増やす仕組みを、実体験で学んでいます
お金に関する概念が、バフェットが特殊なのか、アメリカが特殊なのか、それとも日本が特殊なのか
どちらかというと、日本のお金に関する概念が特殊なのではないかと思われます
日本人に植えつけられている、お金儲け=悪という考えは何なんでしょうか?
私はお金儲けにいいイメージを持っていませんでした
お金よりも大切なモノがあるのだから、お金にこだわるのはカッコ悪い
前園さんの「いじめカッコ悪い」に通ずる何かです
いじめはカッコ悪いです
人のルールに反しているからです
では、お金儲けはどうなのかというと、世の中には労働という対価でもらうお金以外に、自分が得たお金を増やすルールがあります
ルールの範囲内でお金を賢く投資していくことはむしろ「善」ではないかと、このところ思い直すようになりました
お金儲け=悪
という、イメージは、時代劇の影響があると思います
悪代官や悪い商人はたいていお金に目がくらんでいます
お金儲け=お金に目がくらんで悪いことをする
という、イメージなのかもしれませんし、お金を手に入れる=一生懸命働くことが美徳とされていることも問題なのだと思います
一生懸命に働きお金を手に入れること自体が問題ではなく、お金を手に入れるということは尊い行為の代償なのだという考え方が問題なのかなと
日本とアメリカで預金と投資の割合を見てみると、日本人は預金が50%以上で投資をしている人は10%代であるのに対し、アメリカは預金が10%代で、なんらかの投資をしている人が50%以上います
日本とアメリカでは、預金と投資の割合が真逆になっています
一概にこの現状が全てだとは言いませんが、現在の日本とアメリカの経済の差はお金に対する考え方の差なのかもしれません
「11歳のバフェットが教えてくれる「経済」の授業」が教えてくれること
お金を儲ける仕組みもですが、お金に対する、リスクを負って自分で増やすという行為そのものに対する考え方を変えられるキッカケになるのかなと
バフェットさんは自己資産9兆円持っている人物です
そんなバフェットさんが巨大な富を産むまでの話ではなく、20歳までに何をしたのかを元に、経済について教えてくれる本です
「複利」「投資」「税金」「保険」「不動産」
といった話を、身近に感じられるバフェットさんの逸話を出しながら、説明してくれます
この本の中で、さんざんアラフォーでこんなことも知らないの?と危機感を煽られましたが、私はまさにアラフォーになって、ようやくお金について真剣に考えるようになりました
かなり遅いですし、手遅れかもしれませんが、
「諦めたらそこで試合は終了ですよ」
という言葉を心に秘めて、10代が学ぶ「経済」に関する学びを最速でしていかなくてはいけない状態です
まだ、10代や20代の方は、学校では経済のことは教えてくれませんし、しっかりした両親でなければ、両親も経済について教えてくれません
ただ、インターネットが普及した時代なので、自力で調べられます
情弱は本当に色々なことで損をします
私がグローバルスタンダードが叫ばれている中で、日本の最大の弱みは、国民全体で情弱の割合が多すぎることだと思っています
未だに日本は豊かで、アメリカについで第2位の経済大国だと思っている人が多いことに驚かされます
とっくに、日本は経済的にめちゃめちゃ豊かな国ではありません
プロパガンダに乗せられて、日本は豊かで素晴らしい国だという、幻想を捨てて、大切な家族がいる方は自分で情報を掴み、自分で動き出すしかありません
アラフォーの私でも多くのことを学び、多くの実行ができる世の中です
若い方はより実行することが可能だと思います
キッカケはなんでも構わないと思います
自分が経済やお金の事を知っている前提ではなく、知らない前提で動き出してみてください
未来思考で今後のお金について学びたい方は、「お金2.0」もオススメです
「お金2.0」に関して、ブログも書いていますので、よろしければ下記の記事をお読みいただけたらと思います。
→佐藤航陽著「お金2.0」を読んでアラフォーは早めにコミットを
正直言って、上記に挙げた2冊を読むと、色々と混乱すると思います
今が経済や生き方そのものの過渡期であるということを前提に読まれてみるといいと思います
どちらも現代では事実です
どちらの事実も受け入れた上で、自分がどう動くのかが重要ではないでしょうか
あまりオススメできない本の読み方に、実用書を漁るというのがあります
実用書ばかり見ていても、概念や本質は見つからないので、実用書だけではなく、本質を知ることもまた本を読む上では大切ですね