読書タイムイズマネー

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ちきりん著「マーケット感覚を身につけよう」で自分の価値を見つけよう

ちきりん著『マーケット感覚を身につけよう---「これから何が売れるのか?」わかる人になる5つの方法』を読みました

 

この本に書かれているマーケット感覚は、社会人にとって、必須の考え方だと確信しました

 

 

この激動の時代で、これほど時代の寵児が活躍している時代も珍しいのではないでしょうか

 

大げさでなく現代は、幕末や第二次世界大戦後と同じくらい、時代の過渡期だと思います。。。

 

仮想通貨、AI化、資本主義の行き詰まり、シンギュラリティ…どちらかというとテクノロジーの世界で、爆発的な変化が行われる予感がします


そして、その爆発的な変化が時代そのものを変える可能性があります

 

私たちが学校で習い、当たり前にあると思っていた資本主義そのものが変革される可能性があるなんて、想像すらしていませんでした

 

時代の変革を起こすきっかけとなった最大のツールはインターネットです


インターネットの出現により、メディアを筆頭に様々なものが変化し、現在進行形で変化が進んでいます

 

これからの時代は、企業に強力な価値がなくなり、個人の時代になると言われています

 

企業という庇護の元で、定年までは一定の生活が出来ていた時代は終わり、いかにして自分自身に価値を見出していくのか、また企業以外のコミュニティーで生きていくのか選択が迫られ始めています

 

未来の世界を垣間見たい方は、下記のブログを読んでいただけたたらと思います

 

【関連記事】
佐藤航陽著「お金2.0」を読んでアラフォーは早めにコミットを

落合陽一・堀江貴文著「10年後の仕事図鑑」を読んで 子供がいる方にオススメです 

 

上記ブログで紹介した本は、これからの人生にとって非常に重要な内容が書かれているため、まだお読みでない方はぜひお読みになることをオススメします

我々が植え付けられてきた世界がいかに変わりつつあるのかがよく分かります

 
前置きが長くなりましたが、『マーケット感覚を身につけよう---「これから何が売れるのか?」わかる人になる5つの方法』は、個人が重要になってくるこれからの世界において、重要な能力の1つです

 

 

マーケット感覚とはなにか?

 

マーケット感覚とは「売れるものに気づく能力」「価値を認識する能力」です

 

本の中で例としてあげられていたのは、ANAのライバルはどこかというものです

ANAは航空会社なので、当然JALやその他の交通機関がライバルになりますが、ANAの事業を考えるとホテル事業なども展開しているため、観光地の宿泊室もライバルになります

 

↑のような考え方は論理的に、ANAの事業を細分化させていく方法で、マーケット感覚ではありません

 

では、マーケット感覚とは何かと言うと、本の中で例としてあげられていたのは

 

ヨーロッパに支店を持つ、本部の統括部長が各支店の売り上げが目標に到達していないために悩んでいます

 

各支店を回り支店長と話をするか、支店長を呼び寄せて会議をするかと悩んでいますが、どちらもスケジュール的に厳しく、また統合部長も支店長も、それほど長く持ち場を離れられません


色々と悩んだ末に、統合部長が出した結論は、テレビ会議で支店長と話し合いの場を持つことでした

 

上記の話から何がわかるかというと、ANAのライバルは通信機器でもあるということです

 

ネットの進歩により、現場に行かずに問題を解決できる方法が増えました

 

ということは、必然的に飛行機といった移動する乗り物に乗る機会が減ってきたということです

 

このように、市場=需要者の立場でどのようなモノが価値があるかを考える能力が「マーケット感覚」です

 

全てが市場化されていく

 

市場の構造は、以下の7つだと本の中では書かれています

 

①取引される価値 ②買い手=需要者 ③売り手=供給者 ④取引条件 ⑤取引する動機 ⑥それぞれ起こりうる今後の変化 ⑦市場の中で選ばれる方法

 

これまではマスメディアがブームを作り、一般消費者はマスメディアの情報を元に行動してきました

 

マスメディア>消費者という時代が長く続きましたが、インターネットの出現により、マスメディアの力が衰え、市場そのものが価値を決める時代となりました

 

口コミサイトで飲食店や宿泊先を決めるということが、今や当たり前になっています

 

あらゆる情報が開示されている世の中では、もはやマスメディアによるプロバガンダは通用しなくなっています

 

例えば、羽田空港で国際線を利用できるようになったのは、まさに市場の力が国という組織を動かしたと本の中で入っています


羽田空港を国内線、成田空港を国際線という国策が取られていて、地方に住んでいる人は、羽田空港から成田空港へ移動するという、非常に非効率な移動を強いられてきました

 

しかし、韓国にハブ化された空港が登場したことで、地方に住んでいる方は、近くの空港から韓国の仁川国際空港から、目的の国際線に乗り換える人が続出したため、日本は止むなく羽田空港からも国際線を利用できるようにしました

 

このように、組織>市場だった時代から、組織<市場へと移り変わっています

 

もはや一部の政策により、市場を意図的に変えることができなくなっています

 

世の中がグローバルスタンダードになり日本の市場が世界の市場になってから、アラフォー世代が就職活動をしていた時代には、一流企業で有名な大学以外は入社できなかった会社の経営が傾くという信じられないことが当たり前に起こっています

 

JALが事実上の倒産に追い込まれ、東芝や日立が経営難に陥るなんて、15年前では考えられませんでした

 

逆を言えば、これまでの社会的な常識が崩れている以上、個人による新たなチャンスが転がっているということです

 

自分の価値が何かを見極めていくことで、ブルーオーシャンの市場に個人で参入しやすくなったということです

 

今、必要な考え方は、これまでの常識が通用しない時代になり、新たな価値を自分自身に見出していくことです

 

新たな価値を見出すために必要なのが「マーケット感覚」であり、以前にブログで書いた「アナロジー思考」だと考えています

アイデアを出せるビジネスマンになるために必要な思考とは? 


「アナロジー思考」については上記のブログに詳しく書きましたので、興味がありましたらお読みください

 

マーケット感覚を鍛えるために必要なこととは?

 

 ①プライシング能力(値付け)

プライシング能力とは、値付けのことです。本の中では、値札を見ないで価値を決めるで鍛えられる能力だと言っています

 

つまり、他人が決めた値段ではなく、自分自身にとって目の前の商品はどれほどの価値があるのかを決めていくということです

 

上記の作業をすることにより、自分にとって価値あるものを見極めていくことできます

 

そもそも商品の値段は一律ではなく1物多価であると著者は言っています

 

外国では値札がついておらず、買い手によって値段を変えてきます

 

日本人はかなり高い値段を言われることが多いです

 

これは卑怯な行為でもなんでもなく、日本人が言い値で買う場合は、その値段に納得して買っているので、双方が合意の上での売買となります

 

必要なことは、自分にとって目の前の商品がどれくらいの価値があるかということです

 

そう考えると、一人一人値段が変わってくるのは当然です

 

②インセンティブシステム=動機

人が行動した時には動機があります

 

なんとなくといった曖昧な基準で判断するという人もいるでしょうが、行動することを決めた状態を思い出して、見つめ直せば必ず何かしらの動機に行きあたります

 

自分のインセンティブシステムを考えることも重要ですが、他人がなぜそのような行動を取るのか(あるいは取ったのかを)考えることが重要です

 

例えば、タレントさんが使ったことのない商品をブログで紹介して批判を受けたことも、動機を「金のため」となんでもお金だと決めつけてしまうのは安易で、自分自身の行動する動機も「お金」しかないということになってしまいます

 

タレントさんが、プロダクションからの依頼で商品を紹介していたとしたら?影響力のある人から直接頼まれて商品を紹介していたとしたら?

 

お金だけではなく、抗えない状況だったのかもしれませんし、将来の不安から引き受けてしまったのかもしれません

 

人がどのような動機で行動するのかを深堀して考えることで、他人が求めている価値を自分自身の中に発見できるかもしれませんし、こういうサービスがあったらみんなが喜ぶかもと思いつくことができます

 

③組織→市場へ

こちらは先ほど詳しく書いたので割愛しますが、価値の「標準仕様」が市場へと変化してきています

 

この状況にいち早く気づき、ターゲットを変更していくことが求めれています

 

④失敗をしないと成功はないと知ること

日本人は失敗を悪と捉える傾向があり、なるべく失敗をしない人生にしたいと考えています

 

失敗することは、決して楽しい状況ではありません。また1度の失敗でこれまで築き上げてきたものが崩れてしまうと心配する人もいます

 

この考え方は、世界のスタンダードではありませんし、成功者で失敗をしていない人はいません

 

海外では失敗経験がない人を、リスクを取らず経験が乏しい人とみなされるそうです

 

重要なのは失敗をしてしまったからといって諦めたり、落ち込んだりするのではなく、失敗から学び、改善を加えて、さらに挑戦することです

 

その繰り返しが、成功へと導くのです

 

「学校での学び」という安全な学びだけではなく、「市場での学び」という失敗しながら学んでいく姿勢が大切です

 

変えられなければ替えられる

世の中の流れについていけず、変化しない生き方を選んでいると、自分は変わらずにいることで安心するかもしれませんが、市場が変わらないなら別のものと替えてしまいます

 

変化を恐れず動けないということがリスクとなるのです

 

以前は、会社に入れば定年まで1つの会社にいることが当たり前でしたが、今は転職も当たり前になり、起業や個人で稼げる時代となりました

 

働き方が多様化している時代になったことを受け止め、多様化された社会で生きていくことを決めれば、サラリーマンよりもリスクはあるのかもしれませんが、そのリスクを取っただけの自由が手に入ります

 

勝手に決めつけた社会で、手狭に暮らすくらいなら「マーケット感覚」で自分の価値を見出し、より良く生きることの方が楽しいとは思いませんか?

 

このところ読んでいる本の半分は「お金2.0」や「日本再興戦略」といった未来に関んする(と書きつつ、いま行動せよという内容です)の本か、経済に関する本です

 

インプットとアウトプットを繰り返していくと

 

これまで、よく分からない根拠で思い込んでいたものが、崩れていく瞬間を何度も味わっています

 

ソクラテスの「無知の知」は無知であることが愚かなのではなく、無知なのに分かっているフリをしていることが愚かだと言っています

 

どんな時代でも、自分を誤魔化して達観したフリをするくらいなら、分からないことを認めて、貪欲に知識を手に入れて、素早く行動していくことが大切です

 

時代の寵児と呼ばれている方たち(落合陽一さん、堀江貴文さん、前田裕二さん、佐藤航陽さん、箕輪厚介さん)のお話を聞くと、とんでもない熱量で考えられないほどの努力をしています

 

本人たちは努力を努力だと思っていませんが

 

このところのバズワードに「熱狂」があります

 

熱狂とは「非常に興奮し熱中すること」

 

生きることに熱狂できれば、それほど豊かな人生はありません

 

自分は出来ないなどと諦めず、人生はこんなもんだと達観することもなく、目の前の好きなことに熱狂することが、可能な時代です

 

そんな時代が来たのですから、乗らない手はありません

 

そのためにも、必要な情報を手に入れ、自ら行動していきましょう