ちきりん著「自分のアタマで考えよう」を読んで「思考に無思考な貴方へ」
ちきりん著「自分のアタマで考えよう」を読みました。
この本を読んだ理由は、以前にブログで紹介した『マーケット感覚を身につけよう---「これから何が売れるのか?」わかる人になる5つの方法』が大変身になったからで、ちきりんさんの別の本を読んでみたいと思ったからです
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ちきりん著「マーケット感覚を身につけよう」で自分の価値を見つけよう
この本をオススメしたい人
- 現状を変えたいと考えている人
- 集団生活が苦手(企業など)で抜け出したい人
- 人の言うことを聞いてしまい、人生を損していると思っている人
- 自分の人生を生きたいと考えている人
現在は情報過多の時代で、さらに過渡期でもあります
現在を生きている全ての人にとって「自分のアタマで考える」ことは重要な項目です
ただ、近代的なモノの考え方(大企業・公務員といった安定した職業
貯金が安心だという思考・住宅ローンは必要なものetc)に対して何ら違和感がなく、現状に満足している方は、自分のアタマで考えることよりも、情報を得ることをオススメします
私は決して情報強者ではありませんし、本気で色々と考え始めたのがここ数ヶ月というどちらかというとダメなアラフォーです
遅いか早いかで言ったらめちゃくちゃ遅いですし、もはや人差し指一本で崖からぶら下がっているような状況ですが、それでも気づいただけよかったなと思います
このまま自己正当化していたら、崖に落ちる瞬間くらいに気づいていたと思います
ギリギリ人生の折り返し前に気づけたことで、多少なりとも巻き返しをはかっていきたいと、ここからはどれだけ自分を律して努力できるかです
すぐに甘えてしまう自分とオサラバしたいです。。。いや、オサラバします!!
思考する、考えるということは人間なら誰しもできるわけで、日々アタマを使って生活していると思っているかもしれません
「どういうプロセスで考えたのですか」
上司に尋ねられた時に、しっかりとしたロジックで答えられる人はどれくらいいるのでしょうか?
人は考えているようで、実は以前に得た情報や周囲の考え方に流されいるだけで、実際に自分のアタマで考えていない、無思考状態ということも大いにあります
では、自分のアタマで考えるとはどういうことか、ちきりん著「自分のアタマで考えよう」から学んだことを元に説明していきます
知識を得ても独自の思考は身につかない
知識を身につけたことで分かったつもりになり、実際に行動に移せないという方が多くいるのではないでしょうか
また、何かのデータや情報を目にした時に、元々得ていた情報を元に結論を導き出して、いかにも思考したつもりになっているということも
自分のアタマで考えるための第一歩として
「知識」と「思考」を分離し、目の前のデータを元に自分で考えることを習慣化しましょう
本の中でまず書かれていたことですが、これだけでもかなり目からウロコでした
私は思考するというのは
- 過去に得た知識の中から、有効的だと思われるものを使う
- もっとも効果的と思われる知識を導き出す
だと思っていました
ただ、このやり方だと人の意見から抜け出せずに、自分のアタマで考えていないことになります
常に自分のアタマで考えるということを習慣化させるために、目の前のデータや情報を元に考えていくことは大切です
判断基準の取捨選択をすること
何かの物事を決めるときに、判断基準は多い方がいいか、少ない方がいいか、どちらの方がいいと考えますか?
判断基準が多い方がより良いものが選べそうだと思えますが、実際は少ない方が迷わずに良い判断ができます
判断基準が多すぎると、結果的に判断に迷いが生じて(多すぎるとどの判断基準を用いて決定すればいいか分からなくなるため)、結局選べないという状況に落ちってしまいます
選べなくなる状況と即決できる状況では、時間の流れが早くなっている現代でどちらの方が優位に働くでしょうか
選べなくて色々と考えているうちに時期を逃すくらいなら、自分なりの判断基準で良いと思えるものを次々と試していった方が今の時代に合ったやり方です
また、判断基準が多く、自分で決められないと人の意見を頼ってしまい、自分で考えた結論にはなりません
それでは、先に上げた下記の現状から抜け出すことはできません
- 現状を変えたいと考えている人
- 集団生活が苦手(企業など)で抜け出したい人
- 人の言うことを聞いてしまい、人生を損していると思っている人
- 自分の人生を生きたいと考えている人
自分にとって、何が価値となるのかを真剣に考えて、独自の判断基準を持つようにしましょう
独自の判断基準の有無が、人に流される人生から抜け出す方法です
意思決定のプロセスを決めること
社命をかけるほどのプロジェクトを立ち上げた際、各部署からもっとも優秀な人材を集めて会議しました
それぞれの部門で、必要な情報が集められ、誰もが感心するほどの資料が次々と集まってきました
その資料を見るうちに、次はこの情報、こういうときのシミュレーションも必要だなと、会議を重ねていくうちに、ライバル社が一足先にプロジェクトを発表してしまいました。。。
そして、ライバル社がプロジェクトを発表したことを受けて、我が社でも早々にプロジェクトを始動するべきだという結論にいたりました
上記の会議で集められた人材は超優秀な人達ばかりですが、皆が課せられた課題の資料を作ることを目的としてしまったため、肝心の結論を出す議論にいたりませんでした
大切なことは、資料を多く集めることではなく、決定するまでのプロセスを最初の会議で決めることでした
本の中で、意思決定のプロセスは詳細に決めることと書かれています
具体的にプロセスを決めることで、必要な資料も変わってくるため、上記のような資料だけが増え続けるという状況は起こらなくなります
また、目的がはっきりとしているため、ブレることがなくなるというのも大きいです
人が目的を達成できない最大の理由は、途中でブレることだと思います
柔軟に対応することと、意思がブレることは全く違います
「トライ&エラー」を繰り返しながら、成功に向けて進めていくためには、いかに初志貫徹できるか、初志を思い出せる状況であるかが大切ではないでしょうか
具体的な方法は本をお読みください
「自分のアタマで考えよう」では、ちきりんさんがオススメする思考方法が多く記述されています
書かれている内容は具体的で思考をするための土台作りが出来ると思いますので、ぜひお読みください
その中でも特に参考になったを少しだけご紹介します
①言語化だけでなく視覚化で思考を深化させる
思考の言語化だけでも、かなり難しく大変な作業ですが、思考をグラフなどで視覚化することで、思考がより具体的になるそうです
グラフ化などの視覚化は、言語よりもより具体的になるので、どのような方法で視覚化するのがいいかを考えるのは、思考のトレーニングにはかなり有効です
私もこれから思考をより深めるために実践したいと思います
②知識は思考の棚に入れておくです
さらに深く思考したいけれど、現状ではすぐには結論が出ないものは、思考の棚に知識を置いておくことで、疑問や自分の考えをすぐに取り出すことができます
「頭の回転が早い人」は、その場で結論を出しているのではなく、以前から思考の棚に疑問点や知識を置いているため、そこから取り出すことができます
だから、すぐに結論を導くことができるのです
まとめ
思考することを思考する
やや哲学的な感じがしますが、思考とは何か?をあまり考えていないのではないでしょうか
考えるということが前提になっていると、人は前提としていることに疑問を持ちにくいのだと思います
例えば、インターネットを使うというのは、もはや誰もが行っている行為ということが前提になっています
ですので、そもそもインターネットって何?という疑問を持ち調べる人は少ないです
お金ついても同じです
【まずやってみること】
- 当たり前だと思う思考を疑ってみる
- 色々な出来事に興味を持つ
自分のアタマで考える習慣が身につけば、自分で人生を切り開けるかもしれません
読書のお供にしたいBGM
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歌詞を書いている藤原基央は、ミュージシャンという感性のお仕事をしているので、めちゃめちゃ感性がある方
その感性を音楽という芸術と歌詞という言語化にしていることは「自分のアタマで考えている」からです
彼のような人を感動させる歌詞を書けるように、自分のアタマで考えよう