落合陽一著「0才から100才まで学び続けなくてはならない時代を生きる 学ぶ人と育てる人のための教科書」を読んで
落合陽一著「0才から100才まで学び続けなくてはならない時代を生きる 学ぶ人と育てる人のための教科書」を読みました
落合陽一さんの著書はこれまで何冊か読みましたが、本人が仰っている通りにこれまでで分かりやすい言葉を使って書かれているなと思います
落合陽一の頭脳を知りたいと思う人は、この本から入ることをオススメします
書かれている内容は何かというと、ザックリと言えば、大人も学べ、そして近代に縛られたままの大人は子供の邪魔をするんじゃない。ということですね
もちろん、こんなことはどこにも書いてないですが、言いたいことはこれなんじゃないかと思います
100歳まで学び続けなくてはならないというのは、時代の変化が速い時代だからこそ、100歳まで健康に生きる可能性が高いからこそ、常に自分を変化させ続けていく必要がある時代です
企業の寿命よりも人間の寿命の方が長い時代で、1つの枠組みで生き切るのは難しい
子供に対しての教育は、親世代が教わってきた常識では古く、かといって新たな時代にあった教育なんて分からない中、子供に対する教育は時代に関わらずに通用するような、柔軟な思考と行動がとれる、つまりは本質的なものになっていくのではないかと思います
そして、この本に書かれている落合陽一流の教育はまさに本質を大切にした教育なのではないでしょうか
言語、物理、数学、芸術の4つの視点を駆使して物事を見ていく
どの分野においても知らないことがあるという気持ちでやっていく
ここからは持論ですが、成長するために意識した方がいいのは視点だと思っています
人が分かり合えない理由は視点の共有が出来ないからです
この視点というのは実際に人の目を借りれないという意味と、思考の部分でもどの視点から結論を導き出したのかを100%共有することは出来ません
そして、人が不快に思ったり反発するのは、理解できない考え方に出会った時です
もちろん全員が理解できないものに出会ったからと言って、反発したり不快に思ったりするわけではありません
それは普段からの心がけの違いです
つまり、落合陽一さんのように自分には知らないことがあるという心構えで、日常を生きていること、逆説的ですが他人の視点ではなく自分の視点をしっかりと持つことです
この世の中にはっきりとした正解があるものはほとんどありません
人生に正解があるなら、人生を不安に思う人の数は少なくなるのではないでしょうか
答えがないからこそ、他者に委ねるのではなく自ら軸を見つけ出して、軸をブラさずに軌道修正をしていく
柔軟であるからこそ、他者の意見も素直に受け入れられる
落合陽一さんが重要だと言っている「言語、物理、数学、芸術の4つの視点」を手にするには学び続けるしかないんです
常に自分の中でアップデートを繰り返し続け、学び続けること
この本というか落合陽一さんの発信のベースには脱近代がテーマにあります
「0才から100才まで学び続けなくてはならない時代」が脱近代なんですよね
あえて分かりにくく書きますが、これまでのスキームではもはやコミットできない時代、若い人たちの方がスキームの再構成が行われていることに気づいています
既得権益が壊れるのは若さに負けた時です
ブレイクスルーまではまだいっていないですが、確実に時代のイノベーションが起こりつつあります
そんな世の中で、学びを放棄して、自分はこれくらいでいいやと思っている人は、簡単にAIに代替えされてしまいます
時代にコミットさせながら、時代にとらわれない学ぶ方法を、この本から学んでみてはいかがでしょうか
熊野栄一著「アドラー式働き方改革 仕事も家庭も充実させたいパパのための本」を読んで
熊野栄一著「アドラー式働き方改革 仕事も家庭も充実させたいパパのための本」を読みました
アドラーさんの「嫌われる勇気」が日本でベストセラーになったのは2014年です
自分が「嫌われる勇気」を読んだのは2016年なので、もう3年経つのかと驚きを禁じ得ないです
「嫌われる勇気」の感想はこのブログにも書いてあるので、そちらを参照にして頂けたらと思います
アドラー著『嫌われる勇気』は日本人が受け入れやすい心理学 その1
アドラー著『嫌われる勇気』は日本人に受け入れられやすい心理学 その2
この本はアドラー心理学を仕事と家庭に特化させる形で活用する方法が書かれています
本を読んだ感想を書こうと思ったのですが、自分が書いた「嫌われる勇気」の感想に大切なことがほとんど書かれていたため
若干路頭に迷っています
この本を読んだ理由はというと、嫁が図書館から借りてきて家にあったからです
アドラー心理学は日本人に合っているというか、日本人が忘れかかっている大切なものを取り戻してくれる内容だと思っています
以前に、ホリエモンチャンネルで堀江貴文氏が「嫌われる勇気」が流行った時に、これが流行るんなら、もしかしたら日本は変わるかもしれないと思ったというようなことを仰っていました
アドラー心理学を超大雑把に説明すると
「自分が変われば世界は変わる」と「悩みは全て人間関係にある」
ということです
今の日本人ってアドラー心理学の真逆な考え方の人が多いように思います
「世界が変われば自分も変われる」と「悩みは全て自分にある」という
能動的ではなく受動的な考えをしている人が多いなと
自己肯定感が低い人たちを教育が家庭が育ててしまっているという現状を、アドラーの考えが浸透することで脱却できる可能性がありましたが…
現状の日本を見ていると、どう考えても脱却できてないですね
脱却できていないどころかますますアドラーの考えから遠ざかっているのが現状ではないでしょうか
たまに街を歩いていて驚くことがあります
日本全体の老け方というか、元気のなさ落ちぶれ方
こんなになってしまっている日本という現状に、どの程度の人たちが気づいているのか?
言い方は悪いですがSNSや匿名のネットを使って憂さ晴らしをしている人たちは、気づいていないんだろうなと思いますし、自分なんて…を口癖にしている人たちも気づいていないんだと思います
教育にも働き方にも問題があるとは思いますが、現在の日本人が抱えている最大の問題は、社会人になってから勉強しない・本を読まない人があまりにも多すぎることではないでしょうか
日本人の約50%が月に1冊も本を読まない
仕事が常にクリエイティブで、頭をフル回転させているから本を読まなくてもいいなら話は別かもしれませんが(実際は頭をフル回転させている人ほど学びや本を多く読んでいると思います)
学生だから勉強をするのではないのです、学ぶということは自分の知らない知識を身につけて、自分の知らない世界が見えるようにする行為であり、大人になってもし続ける必要があるものです
学び続けていかなくことでしか、道は開けない
現状を打破したいなら行動することと同時に学ぶことをし続けていくこと
全く本の内容とは関係ないかもしれませんが
アドラー式働き方や子育てを実践してみようとする方は、疑うことなくオリジナルを出すことなく、そのままやることをオススメします
まずは完全に真似してみてください
そういう意味でオススメの本です
増税前最後のアマゾンタイムセール祭り9/20-9/23
9/20からいよいよ始まるアマゾンタイムセール祭り
増税前ということでかなりの目玉商品が多く出てくるのではないかいかと期待しております
タイムセール祭りなので、そもそもお買い得な商品が多数出品されますが、今回はさらにポイントアップチャンスを同時開催しているところがアツいですね
ポイントアップチャンスは簡単に言えば、還元率が上がるということですね
買った商品の何%かはポイントとして還元されるというものです
皆さんご存知かと思いますが、ポイントアップチャンスはamazonプライム会員なら3%のポイントアップがつきます
まだプライム会員になっていない方は30日間は無料体験できるので、タイムセールス祭り中を機会にぜひ会員になってみてはいかがでしょうか?
さらにアマゾンのアプリから注文すると1%ポイントバックがあります
プライム会員+アプリからの注文=4%のポイントバック
増税前+タイムセール+ポイントアップ
と今回はかなり込み合う要素が満点です
気になる商品やジャンルがあったら事前にウォッチしてチェックしておく方がいいですね
タイムセール祭りは9/20 9時から開催です!!!
北野唯我著「天才を殺す凡人 職場の人間関係に悩む、すべての人へ」を読んで
北野唯我著「天才を殺す凡人 職場の人間関係に悩む、すべての人へ」を読みました
北野唯我さんの本を読むのはこれで2冊目です
1冊目は「転職の思考法」です
この本も仕事をしていくうえで、キャリア形成に関して非常に有益な本なので、自分の身の振り方で悩んでいる方におススメです
北野唯我著「このまま今の会社にいていいのか?と一度でも思ったら読む 転職の思考法」を読んで
天才を殺す凡人は 人間関係と才能に特化した本です
人は「天才」「秀才」「凡人」の3つに別けられます。人というのは集団の人であり、個人でもあります
つまり、人は誰もが「天才」「秀才」「凡人」の要素を持っていて、その割合によって手にする武器が変わってくるそうです
天才を羨ましい存在だと思っていましたが、この本を読んで自分が見ている天才は成功した天才であって、世に出る前に殺されていった天才も多くいて、さらに一度世に出た天才は再度殺されることがあるというのは衝撃でした
ただ、世の中の大半が凡人で、凡人である人たちが中心である以上、天才の役割が苦悩するのも致し方ないのかもしれません
なぜ、「天才」「秀才」「凡人」が相容れられないのかは、評価軸が違うからです
天才は「創造性」、秀才は「再現性」、凡人は「共感性」を重視します
そして、この評価軸が相容れられないことが悲劇を招いているのです
天才に降りかかる悲劇は、天才が凡人に共感されたいと思っているところにあります
天才は凡人に理解してもらいたいが、凡人は天才を理解できないがゆえに排斥してしまう
この世の大多数は凡人なので、数の論理で天才は凡人に殺されてしまいます
また、秀才は凡人を妬みと憧れの相反する感情を抱いており、秀才の「再現性」により天才の「創造性」は凡人に「共感」されるようになる
組織を拡大していくためには「秀才」の存在が必要不可欠なのです
そして、現代の日本は天才がヒエラルキーのトップに立つ構図から、秀才がトップに立つ構図に変わってきているそうです
松下幸之助さんや盛田昭夫さんといった「天才」が作った企業を「秀才」が再現性を持って引き継いでいく
その時に、再現性のない「サイエンス」が弱い「天才」は殺されてしまう
「秀才」の中には「天才」を殺すサイレントキラーがいると言います
組織が大きくなると「天才」は「秀才」に殺されてしまう
ジョブズもアップルを一度追い出されていますね
天才の「創造性」が社会を次のフェーズに進めるためのイノベーションを起こすのに、天才のがあまりにもないがしろにされすぎているように思いますが、多数の原理を用いていることと、日本の教育は平均を育てているので、致し方ないところもあります
ただ、「天才」が世の中に出るために必要な要因がまた「凡人」であるというところも面白い考え方だなと
つまり、「凡人」の中に「天才」を見い出す才能がある「共感の神」となる人たちがいて、その人たちの助けによって「天才」は世に出ることができるというものです
どんなに才能があっても、誰かの支えがなければ難しいということです
SNSが流行り、誰もが発信できる時代では、特に「天才を殺す凡人」が顕著になっているような気がします
これまでの狭い世界とは違い、ネットによって「共感の神」が「天才」を見い出す可能性はかなり高いように思えます
つまり、天才を殺そうとする凡人は相変わらず多いけれど、そんな凡人たちを回避して「共感」しサポートしてくれる凡人に出会える天才が多くいる
そんな天才たちは「共感の神」を手にした以上、殺しに来る凡人とは深くかかわらないようになります
つまり、ここに情報の断絶が起こります
自分の感性に合ったものだけを共感していくと、やがてどうなっていくのか
多数の優位性はどんどんと失っていく時代を見つめる上でも「天才を殺す凡人」はオススメです
落合 陽一・清水 高志・上妻 世海著「脱近代宣言」を読んで
落合 陽一・清水 高志・上妻 世海著「脱近代宣言」を読みました
久しぶりに文字を追っていっても内容が知識からはみ出していく本を読みました
この感覚はデジタルネイチャー以来ですね
落合陽一著「デジタルネイチャー」を読んでいたらこの世界もAIだと思えてきた
「脱近代宣言」は3人の対談の書き起こしです
先にハッキリと言っておくと、この3人のそれぞれの話している事柄に対する理解力が高次元すぎて、会話が3つくらい進んでからようやく理解できることが多々あります
この本は哲学書を読んでいる時の感覚に近かったなと
意味をその場その場で追い求めずに、話の展開が続いていく内に理解していくという
分からない状態を分からないままで良しとするという読み方をしないと、僕レベルの知識ではついていけないです
その中でもとても興味深い話が多くあり、自分の世界観を広げてくれる優良な本です
衝撃を受けた内容は
●犬の匂いはインターネット的
●人が知覚できる範囲外から作られていく世界
●物体とホログラフィに差がない
●魔術化された世界とデジタルネイチャー
●イルカのコミュニケーションは事象を事象として伝えている
この全てを説明するととんでもない長さになりますし、そもそも説明できるほどの理解しているとも思えないので、この中で特に衝撃を受けた
●人が知覚できる範囲外から作られていく世界
について説明と感想を書いていきます
例えば光は赤外線から紫外線までの人が見える光(可視光)の中が人間の世界で近代的
可視光を外れた光の情報まで加えて、人が知覚できないところで作られたものを、人が知覚できるところに落とし込んでいくというのが、デジタルネイチャーであり再魔術化された世界です
ディープラーニングで作られたものというのは、すでに人が作られる過程を理論的に説明できないものになっていく
デジタルで作られたものが自然と変わらない状態になる世界
犬の匂いや昆虫が可視光以外の光を使っているといった世界は、人が感じている世界とは全く違う世界であり、人が見ている感じている世界が世界の全てではない
人が世界だと知覚できる範囲というのは自然界からするとめちゃめちゃ狭い範囲なんですよ
自分の五感で感じられている世界はとても狭い世界なんだということを、強烈に意識できたことだけでも、この本を読んだ価値があったなと
人間が感じている世界はとても狭く、その中で人間によって構築された世界なんて不安定で、不完全に決まっているんですよ
人間の世界を未来永劫変わらないと思うのはとても脆弱な想像性の上で成り立つ妄想だなと痛烈に思いました
この本の中で落合陽一さんがリンカーンの「人民の人民による人民のための」という感覚を壊したいと言っていました
この感覚が脱近代なんだろうなと思います
この本をオススメするかといわれると難しいですが、ただ自分の価値観をぶっ壊したい人には強くオススメします
内容はかなり難しいですけどね