北野唯我著「このまま今の会社にいていいのか?と一度でも思ったら読む 転職の思考法」を読んで
北野唯我著「このまま今の会社にいていいのか?と一度でも思ったら読む 転職の思考法」を読みました
タイトルにある「このまま今の会社にいていいのか?」は誰もが一度は考えたことがあるのではないかと思います
そして、その疑問に対して答えを導き出せる内容の本です
この本は2つの視点で書かれています
1つ目は社会全体を俯瞰的に見た時に、どのような転職先を選んだらいいのか、またその転職方法
2つ目はそもそも働くとはどういうことか、またどのような戦略で社会人を生き抜いていくか
更に面白いのが、ビジネス書的なノウハウを物語風に書いていることです
物語で書かれていることにより、一般的なノウハウ本よりも主人公の体験を通じてリアルに考えさせられます
この物語の主人公に少しでも共感された方は、転職を考えてもいいんだろうなと
会社と社員は対等の関係
という考え方に共感される方は、この本を読まなくてもそのままで十分にやっていけます
会社>社員と考えている方、会社という組織がなければお金を稼ぐことは出来ないと思っている方は、ぜひこの本をお読みください
会社にしがみつくという考え方は、終身雇用が当然だと思われていた時代だからこそ成立した考え方です
会社にしがみつく社員が多ければ多いほど、会社そのものが傾きますし、会社が傾くということは、それだけ乗組員の数が減り、待遇が悪くなり、社内の雰囲気が荒んでいきます
日本全体が右肩上がりに成長しているのなら、会社にしがみついてもなんとかなりましたが、右肩上がりの成長は期待できないでしょうし、今後はもっとシビアな社会になっていきます
また、これからの時代は働き手が人から機械やAIへとシフトしていくことが予想されます
もはや会社そのものは入れ物に過ぎず、組織内にいる1人ひとりの能力であり、人となりが重要となっていきます
これからは個の時代というのは、既存の枠組みが解体され、個の能力が重要になるという意味であり、会社員とかフリーランスといった枠組みの話ではありません
さらにキンコン西野さんはもはや個の時代も終わっていて、今は集落の時代だと言っています
これはどういうことかと言うと、既存の枠組みが解体され始め、新たな枠組みが作られ始めているということです
インターネットとスマホの普及により、場所と時間の制約が無くなった現代では、これまでの枠組みでは収まり切れなくなっています
だからと言って、会社という場所と時間で括られた枠組みをオワコンだと言っているわけではありません
会社という枠組みはこれからも残るでしょうし、組織に属して働くという方も多くいると思います
ただ、日本的企業体系は急速に終わりを告げるのではないかと
少子化が進み、組織のほとんどを日本人で組むということは難しくなるのではないかと思います
つまり、多様な組織が作られると日本的企業体系を存続していくことは難しい
となると、会社に依存するという考え方も、会社の名前で自分を語ることも意味が無くなってきます
外資系の考え方に近い考え方に日本企業も進んで行くのではないでしょうか
会社に依存(会社の規模は関係なく)するという考え方にリスクを感じた方は、北野唯我著「このまま今の会社にいていいのか?と一度でも思ったら読む 転職の思考法」をお読みください
社会人としてどうステップアップしていくのかのヒントが得られますよ