アイデアを出せるビジネスマンになるために必要な思考とは?
皆さんはアナロジー思考をご存知でしょうか
アナロジー思考とは、アイデアは0から生まれるわけではなく、異業種や他のサービスやアイデアから借りてくるという考えです
アナロジー思考を使えば、飛躍したアイデアを出せるようになり、物事をつなげるスピードが早まります
これからはクリエイティブな思考が、重要になってくる時代です
アナロジー「思考」なので、身につけるには訓練期間が必要です
周りと差をつけるためにも、早く身につけたい思考です
私の職業はクリエイティブな業種にあたるため、アナロジー思考を必然的に多用することが多いです
ただ、この考え方は一般職や生き方そのものにも多大な効力を発揮するので、アナロジー思考はぜひ皆さんにも使って頂きたく思います
アナロジー思考とは
アナロジー思考とは、目の前にある課題に対し、より進んだ分野からアイデアを借りてくること
新しいアイデアは、全くゼロの状態から生まれるわけではなく、何かしらの既存の発想を借りて、つなぎ合わせて創造されています
例え話は、伝えたい内容を説明するために、身近な話に内容を置き換えることで、わかりやすく相手に伝えるというものです。これがアナロジー思考となります
つまり、アナロジー思考は誰もが持ち得ている能力です。ただ、使い方の範囲が狭いか広いか
アイデアを出す時に、アナロジー思考を使えているかどうかで、アイデアマンになれるか、物知りで終わるかが分かれます
世界的デザイナー佐藤オオキさんに学ぶ
アナロジー思考の重要性は特にクリエイティブな仕事をしている方には必須のツールです
デザイナーは全くゼロの状態からデザインをするわけではなく、これまで得てきた知識や経験を元に、デザインを生み出します
この時に大切なのが、繋げる(借りてくる)という感覚です
様々な経験をし、知識を蓄えても(インプットしても)、アウトプットを自分の仕事に発揮できなければ、知識はただの知識で終わり、経験も同じ状況においてしか発揮されません
それでは、アイデアは早々に枯れてしまいますし、クリエイティブな仕事を長く続けられません
アナロジー思考を最大限に使っているデザイナーは佐藤オオキさんです
佐藤オオキさんのデザインの最大の特徴は、これまでにありそうでなかったものを形にすること
またあったらいいなというモヤモヤした思考レベルのものを具体的に形づけることです
そのアイデアの起源を尋ねられた時に、
日常の中でエアコンのフィルターのようなものに引っかかる、気になる何かを時々整理する
というようなことを仰っていました。これがまさに、アナロジー思考です
日常生活の中にある気になる部分、あったらいいなと思えるようなものを目の前のプロジェクトに活かしていく
佐藤オオキさんがアナロジー思考をご存知かどうか分かりませんが、自然にかつ高次元に活用されています
では、佐藤オオキさんのような、デザイナーでなければアナロジー思考は必要ではないかと言われると、そうではありません
一般職の方にもアナロジー理論は適用できます
アナロジー思考という本の中で例えとして上げられていたのが
会社の予算管理を部署という大きな括りでした方がいいのか、チームという小さな括りでした方がいいのか、そのメリットとデメリットを考えてくれ
という仕事があった時に、仕切りがないカバンを使うのか、仕切りがあるカバンを使うのか、それぞれのカバンのメリット・デメリットを予算管理に置き換えられるのではないかというものでした
予算管理とカバンを繋げて考える人はほとんどいないと思いますが、大きな括り・小さな括りという構造を考えたときに類似点が多くあり、自分にとってより身近で具体的に考えられる(つまり進んでいる)カバンから考えられます
一見類似点が無いようなものでも、構造という観点から見ると非常に類似点があり、予算管理とカバンという分類的にかなり遠いものから、アイデアを借りてくることで、新しいアイデアを得られることになります
このために必要な思考が抽象化思考です
次回へ続く
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