読書タイムイズマネー

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アイデアを出せるビジネスマンになるために必要な思考とは?-その2-

前回アナロジー思考とは何かとどのようにように役に立つかを書きました

 

【前回記事】
アイデアを出せるビジネスマンになるために必要な思考とは?

 

今回はアナロジー思考で重要な抽象化思考の概念を書いていきたいと思います

 

 

抽象化思考とは何か

 

抽象化の対義語は具体化です

 

具体化とは文字通りに物事をより具体的にしていくこと。つまり思考の範囲を狭めて現実的にしていくことです

 

個人<性別<人<哺乳類<生命

 

上記の並びを見て生命と個人のどちらが具体的かつ現実的かというと、間違いなく個人です

生命と個人では包括している内容の範囲が違います。個人が狭く、生命は広いです

 

具体的に物事を考えるということは、生命から始めて個人に至る考え方です

 

逆に抽象化は個人から始めて生命に至る考え方です

 

より万物に通ずる思考ですね

 

物事を考えるときに、ほとんどの思考は抽象から具体に至っていくと思いますが、アナロジー思考はまず問題を抽象化させて、問題の定義を広げます

 

なぜ問題の定義を広めるのかというと、そうすることで多数のジャンルで共通の事項を見つけやすくするためです

 

人は一種ですが、哺乳類となると人以外にも多数存在します

 

人の問題を他の哺乳類から学ぶことができます

 

個人は1人ですが、生命となると無限の数になります

 

ただ、個人の問題を生命にまで広げてしまうと、抽象化しすぎ訳がわからなくなってしまうので、具体的かつ抽象的なバランスのとれた地点に行き着くことが重要です

 

このために、何が必要かというと、具体的=知識や経験。抽象化=知識や経験。とどちらも知識と経験が必要なんですよね。。。

 

つまりはインプットするということ

 

自らが行動して具体的な知識と経験を得ることによって、物事を多角的に見ることができます

 

アナロジー思考は多角的な見方を抽象レベルで考えることを重要としています

 

抽象化で大切なことは、自分が取り組んでいる問題のジャンルから遠く離れれば離れるほど革新的なアイデアを手に入れられるということです

 

周囲で頭がいいなとかよくそんなことを思いつくなという人は、別のジャンルからアイデアを借りてくることが得意です

 

目の前にある課題に対して現実的かつ具体的に考えすぎると、アイデアは広がりを見せません

 

そこで、同じような構造を持った問題を解決したジャンルはないかと探すことで、アイデアが思いつきます

 

これこそがアナロジー思考であり、現代では重要な思考だと断言できます

 

なぜなら、ネット社会である現代は瞬時に世界と繋がるからです

 

ムラ社会ではなく、つねに戦うフィールドがグローバルだということです

 

目の前にある世界の中が世界の全てだと思っていると、現実的に井の中の蛙になってしまいますし、私は古き良き日本社会は、古き良きを勘違いしいて、今や日本社会全体がガラパゴス化し始めており、世界から孤立していくのではないかという懸念を抱いています

 

構造的に考えるとは

 

理系の人は構造的な思考を得意としているようです

 

私はそこまで理系脳ではないので、構造的な思考を得意としてはいませんが、物理の定義や数学の公式は、目の前の問題以外にも応用が効くものです

 

一見全く違う問題だと思っていても、ひとつの公式の形を使えば問題が解けることがあります

 

これまでの理系の歴史を見ても、数学者が物理学者と話したことでこれまで解けなかった問題が解けたというようなことがあります

 

これは、公式の構造が似ていることを発見したことで一気に解答に近づいたということです

 

目の前の問題を個で捉えてしまうと、それ以上の広がりはありません

 

しかし、目の前の問題を構造的に捉えれば、これまでに経験した問題と同じだと気づく可能性があります

 

さらに同じような問題を抱えていて、既に解決されているジャンルを探すことで、目の前の問題を解決に導ける可能性が高まります

 

アナロジー思考を手にするために

 

アナロジー思考を手にするために必要なことは、抽象化思考が何かを経験的に掴むことです

 

そのためにオススメなのは、自己啓発系の具体的な行動が書かれた本を読むのではなく、哲学書などの抽象的な内容の本を読むことです

 

アナロジー思考を読んで目からウロコだったのは、哲学書は、万人の人生に共有する内容で書かなくてはならないので、抽象的な言葉を用いているということです

 

哲学書が分かりにくいと感じるのは、内容が難しいことよりも、人生の抽象化が行われているため個人の人生に落とし込むには、かなり意識的に行わなければいけないということです

 

アドラー心理学を書いた嫌われる勇気が大ヒットした理由は、アドラー心理学を内容を青年の人生を通じて具体化させたことです

 

ある意味でアナロジー思考とは逆の思考ではありますが、抽象的な内容を具体的に落とし込むことができると、とても分かりやい内容となります

 

分かりやすさは読者としては大切なファクターではありますが、抽象化思考を学ぶためには、避けなければなりません

 

難解と思われる文章でも、構造で読み解くことで案外スムーズに読めたりすることもあります。言葉の意味だけを追いすぎないということですね

 

また、構造把握のために、パズルや穴埋め問題をすることで鍛えられるということです

 

ネットで探すとIQテストがいくつも掲載されているので、手始めにIQテストを行ってみることをオススメします

 

と、アナロジー思考について書いてきましたが、はっきり言って分かりにくいですね

 

断言して言えることは、抽象化思考の感覚を身につけることで、思考の世界は一気に広がるということです

 

リアルにがんじがらめになってしまっている人は、自分の抱えている問題を抽象化し、構造的に紐解くことで、生きることがとても楽になると思いますので、ぜひ実践してみてください

 

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