藤原和博著「本を読む人だけが手にするもの」を読んで
藤原和博著「本を読む人だけが手にするもの」を読みました
2017年の年末に、「月に7冊の本を読むと日本の読書量上位4%に入る」という記事を読んで、4%に入るってどういう感じだろうと読書に力を入れ始めました
これまでは、小説はかなりの量を読んできましたが、実用書的なものはほとんど読んできませんでした
こちらの本にも書いてあるのですが、乱読はオススメです
自分が本を選ぶ基準は、気になっている人が書いていたり、紹介している本を読むということと、図書館に行ってなんとなく気になった本を読むということです
昨年は100冊以上の本を読んだので、上位4%の読書量を達成することができました
そして、本を読むことの大切さを深く実感しました
「本を読む人だけが手にするもの」を読んだ理由は、昨年の自分が本を読んで変わった部分を客観的に知りたかったからです
この本を読んで、やはり読書は大切だと確信が持てました
これからの時代、読書をしている人、していない人によって差が生まれる社会になるということが書かれており、なぜ読書が必要なのか、また一流の人たちに読書家しかいない理由が書かれています
本の中で、クリティカルシンキングー複眼的思考が大切だと書かれていました
日本は正解に辿り着く教育を受けていますが、これからの時代は正解を導き出す力が必要です
そして、海外の多くは「正解を導き出す能力」を鍛えるための教育をしています
ディベートだったりブレストだったりを日本の教育ではあまり行いません
自分の学生時代を思い出しても、ディベートをした記憶はほとんどありません
詰め込み型の教育が役立たない訳ではありませんが、日本的教育以外の力が必要な時代になってきたのです
グローバルスタンダードとは、つまりは日本人以外と競争するということです
日本の教育にはない教育を受けてきた人たちとの競争ですね
複眼的思考とは文字通り、複数の視点から物事を判断する力です
読書がなぜ複眼的思考に役立つかというと、著書の考えに触れて自分の考えにプラスできるからです
これまで自分が考えてもいなかった思考法や世界があります
もちろん、実際に体験することも大切ですが、世の中が広く速くなっていく中で、自己体験だけでは収まり切れないですし、地球は広くて深いです
読書は、他人の体験を追体験できる点で、実際に自分が体験したわけではないけれど、想いを巡らすことや、実際に体験した作者の考えや感情を知ることができます
実際に1年で100冊以上の本を読んでみて、自分の中でハッキリと変わったなと思えたことは、何かについて考える時に根拠が持てるようになったことです
読書量が少なかった時は、自分の感覚が頼りでした
読書量が増えることで、いつの間にか自分の感覚だけではない思考法が身についてきました
これって、良質な本を読むという「質」ではなく、多くの本を読むという「量」がもたらした変化だと考えられます
本の中で藤原さんは300冊の本を読んだ頃に、自分の中で変化が見られたと書かれています
量が質へと変化することは往々にしてありますし、量をこなすことが成長に繋がります
このところ読書をしていないという人は、「本を読む人だけが手にするもの」を読んで、なぜ読書をした方がいいのかを知りましょう
読書好きな方も「本を読む人だけが手にするもの」読んで、自分が読書をする理由を複眼的に考えてみましょう
自分を客観的に観る方法は、主観以外の目を持つことです
そのためにも読書は大切ですね