箕輪厚介著「死ぬこと以外かすり傷」を読んで盛大に落ち込む
箕輪厚介著「死ぬこと以外かすり傷」を読みました
箕輪厚介さんの職業は幻冬舎の編集者ですが、活動は編集だけにとどまらず、最近ではテレビにも出演し、運営するオンラインサロンで1000人以上のメンバーを抱えるという、現代的というか近未来的な働き方をしている人です
この本の内容は、一気に時代の最先端まで突っ走った箕輪さんの思考や行動が書かれているものです
以前は、この手の本を読むとやる気になることが多かったのですが、「死ぬカス」を読み終わった時は盛大に落ち込みました
たぶん、これまでは本の内容と自分の人生がリンクしていなかったというか、自分とは違う人生を歩んでいる人の自伝を読んでいるといった感覚だったのだと思います
盛大に落ち込めたのは、箕輪さんの生き方を自分の人生に置き換えられるようになったからなので、一種の希望としての絶望ですね
「死ぬカス」を読んで、元気が出たとか頑張ろうという気持ちになった方は大勢いると思います
書かれている文章は熱量たっぷりですし、今すぐ行動しようと思えるものですし、具体的に実践できることも多く書かれています
この本を読んで落ち込んだ方がいいと言っているわけではありません
ただ、自分の人生とリンクさせた時に、いかに自分がやってこなかったか、甘い考えで生きていたか
リスクを取る生き方をするというのは、これほどのものかと
まさに死線をくぐり抜けてきたんだなという内容です
熱狂するということへのリミッターを外さない限りは、自己実現など出来ないんだなと
歴史を見返してみても、時代に名を残した人というのは突き抜けている人なんですよね
歴史上の偉人の人生は、偉人だからスゴいと勝手に自分の人生と線引きをしている
線引きしているにも関わらず、自分の人生はこんなものじゃないと、自分がやってこなかったことに観て見ぬふりをする
生きることにそもそも熱狂できていない人間が、何かを成したいと願うことがそもそも間違いなんですよね
好きなことを仕事にするという言葉にはどこか甘い誘惑があって、どこか日々を楽に生きていけるという雰囲気があるように思います
「死ぬカス」や「人生の勝算」を読むと、そんなわけがないんですよ
好きなことをして生きていくということは、その好きなものをトップオブトップになるほどに狂うほど愛することなんです
中途半端な愛ではなく、とことんまで好きになる
自分がこれほど好きなんだから、相手も自分のことを好きになってくれるだろう
なんて中学生の妄想みたいな人生をいつまで歩むのか
自分が好きになってくれたからって相手が好きになるとは限らない
でも、徹底的に好きになってみないと、好かれるかどうかなんて分からない
あらゆる手段を使って、考えて、行動してみて、振り向いてもらえるか
そこまでやり切らないと次なんて見つからないのかもしれない
でも、好きになれたものを見つけられたこと自体がそもそも幸せなのかもしれない
失敗しても成功しても経験は得られたのだから
人生の経験値を積むことができたのだから
そうして人は前に進んで行く
自分の限界を自分で決めるな
「死ぬこと以外はかすり傷」の精神で生きていく
未来を生きるのではなく、今を生きろ
…………なぜか、最後はホリエモンの言葉になってしまった
自分の気持ちはぶちまけてみましたが、この本はもっと具体的な内容が書かれています
なぜなら、「死ぬカス」の体現者が書いている本ですから
この本のジャンルはなんでしょうか?
自己啓発とは言い難いですね……行動啓発本と名付けましょう
行動啓発本を読むときの注意点が1つあります
書かれている内容を自分の人生経験内で理解しようとするのは止めましょう
自分の人生では考えられない程の、忙しさとリスクとプレッシャーを跳ねのけているということを念頭に置いて読みましょう
自分の人生経験内で理解しようとすると、読み終わった後に行動することは出来ません
もしくは、行動してもこれまでの人生よりの中で頑張った程度の行動になります
やるなら一気に突き抜けよう!
24時間頭が割れるほど考えて、即行動に移していきましょう!
……まずは自分が行動しないとだな!