読書タイムイズマネー

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マルコム・グラッドウェル著「天才! 成功する人々の法則」を読んで

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マルコム・グラッドウェル著「天才! 成功する人々の法則」を読みました

 

この本は「才能」とは何か?が書かれている本です

 

才能と言うと、生まれながらに持ち合わせた能力と思っている方が多くいると思います

 

もちろん、天賦の才があることは事実でありますが、それ以上に大切なのが、才能が開花するための要素であると、この本には書かれています

 

プロアイスホッケーの選手の多くにはある共通点があります

 

それは、1月-3月生まれが多いということです

 

なぜ、1月-3月生まれが多いかというと、アイスホッケーの選手は小さなころから英才教育を受けているからというのが主な理由です

 

子供の頃は生まれた月により、かなりの成長差があります

 

日本なら4月生まれと3月生まれで大きな差が生まれますね

 

つまり、1月-3月が多い理由は、英才教育を受けられるテスト時に他の月の子たちよりも成長しているからなのです

 

子供のころから英才教育を受けられるチームに入った子たちは、入っていない子たちよりも練習時間も内容も充実したものになります

 

生まれながらの才能よりも、生まれた月が重要になるということです

 

 

1万時間の法則

 

才能が開花するために必要な時間が1万時間だそうです

 

アイスホッケーも英才教育を受けられた子たちの方が、練習時間が圧倒的に多くなります

 

また、ピアニストもプロになるかアマチュアで止まるかの差に練習量があるようです

 

プロになる人は年を重ねるごとに練習量が増えていき、アマチュアで止まる人は練習時間が減る傾向があるようです

 

生まれながらの才能よりも、練習時間が凌駕するということですね

 

5歳で作曲をしたモーツァルトも、代表するようなオリジナル曲を世に生み出したのは21歳の時の曲だと言われています

 

天才と言われたモーツァルトも5歳から作曲を始め1万時間を超えた時に、初めて代表作を書いているということです

 

これは、ビルゲイツにも同様の事が言われています

 

世界一の投資家バフェットも子供のころからお金を稼ぐことに特化しています

 

つまり、成功する人々はいかにして早く1万時間に到達したかが重要だということです

 

好機に恵まれるか

 

現在、IT関連で大成功をおさめている人たちは1955年あたりに生まれている人が多くいます

 

これは、コンピューターの歴史に関りがあり、コンピューターの転換期に、つまり世の中でコンピューターが爆発的に広がる前に、多くコンピューターに触れられる環境があったということです

 

ビルゲイツは中学生のころからコンピューターに夢中になり、社会人として世に出るまでにプログラムを1万時間に達していたと

 

堀江貴文氏も子供のころからコンピューターに夢中になっていたという事実がありますし、卓球の選手は子供のころから猛特訓をしています

 

卓球界のスターの張本選手なんかも中学生にしてすでに1万時間に達しているのではないかと思われます

 

張本選手も親が卓球に疎くて、教室に任せっきりになっていたら今の活躍はなかったのではないかと思います

 

ビルゲイツジョブズといった55年組の人たちも、もし10年早く生まれていたら、今ほどの活躍が見られなかったということです

 

天才が生まれる条件

 

1万時間という数字は毎日8時間取り組んだとしても8×365=2920時間で、約3.4年で到達する時間です

 

この時間にどれだけ早くたどり着けるのか、つまり圧倒的な努力が必要だということです

 

そして、自分だけではどうしようもない生まれながらの環境であったり、時代的な好機に恵まれるといった、運の要素が必要です

 

そして、好機をしっかりと自分の力に変えられること

 

つまり、天才とは生まれながらの才能だけではなく、圧倒的な努力と環境が大切だということです

 

子供がいる方は、子供たちの将来を考えて、つい安全な安定した考えに行ってしまいますが、子供が夢中になるものにより夢中になる環境を整えて上げて、1万時間に達成するまで応援するということが大切なのかもしれませんね