読書タイムイズマネー

読書で学んだこと体験したことをブログで綴ります

ローレンス・J・ピーター著「ピーターの法則」を読んで

f:id:auuser:20190308134929j:plain

ローレンス・J・ピーター著「ピーターの法則」を読みました

 

 

この本には、人は出世をしていくとある段階で人は有能から無能に変わるということが書かれています

 

つまり、出世をすることで必要な能力が変わっていき、自分が不得意な能力を発揮しなくてはならなくなった段階で、出世が止まり、人は無能になるというものです

 

上に行くほど無能な人が増えていくというよりも、それぞれの段階で無能な人が、その階層で出世の終焉を迎えて、その場に無能として留まってしまう

 

出世とは無能レベルになるまで続いていくということです

 

そして、この法則は階層社会である以上、誰もが絶対に逃れられない法則なんだそうです

 

少しでも会社員をしたことがある人は、首を痛めるほど頷く人は多いと思います

 

なんでこの人、能力ないのに上司として出世したんだろう?と

 

ピーターの法則でいうと、その人は現在の役職に就くまでは有能だったのですが、その役職に就いたとたんに無能になったということです

 

無能レベルに到達しない人は、階層がもの凄く細かく分かれているか、無能レベルに到達する前に時間が無くなったかのどちらかだそうです

 

出世することで、必要とされる能力が変わってくることは確かで、トップ営業マンが管理職に就いたとして、同じような能力が発揮されるかは分からないですからね

 

これは平等な社会であるほど、顕著に表れる傾向なのだそうです

 

誰もが出世争いに参加できて、誰もが無能レベルに到達していく可能性があると

 

では、社会人になれば誰もが無能レベルに到達してしまうのかというと、ちゃんと回避する方法があるとピーターは言っています

 

それが「創造的無能」というものです

 

こちらは、ぜひ本を読んでもらい確かめて欲しいです

 

盲目的に出世のみを望んでいくと、やがて無能レベルになってしまうと

 

それが、本当に幸せな世界なのだろうか?

 

また、人類というマクロ的な視点に立っても、ピーターの法則は当てはまるそうです

 

つまり、人類は無能レベルに到達するまで、進化・進歩を続けているという

 

これまでも他生物は地球上で進化を遂げてきたけれど、無能レベルに到達したことで絶滅したそうです

 

マンモスは、鋭い角をもっていましたが、その角が自分を突き刺すという悲しい終わりを迎え、恐竜も大型化していったことで、自らの首を絞めていきました

 

人類の進化は、肉体的な進化というよりも知能的な進化です

 

そして、知能的な進化が進めば進むほど、人類は無能レベルに到達していく可能性がある

 

例えば、人類を絶滅する可能性として核爆弾があります

 

核爆弾の開発も、人類が進化しなければ存在しなかったものです

 

現在のグローバルな経済を見てみても、経済格差は広まり、ジワリジワリと人類全体の首を絞めています

 

無能レベルを人類全体で回避する方法は何か?

 

それは、階層社会で個人が無能レベルに到達するのを避ける方法と、同じやり方が有効なのだそうです

 

ピーターの法則は、読み始めは自分の上司のことや当てはまる人を思い出して共感するのですが、読み終える時に、真っ直ぐに最短距離を進むのが果たして人としての成長なのだろうかと思い至ります

 

堀江貴文著「多動力」が大ヒットしたのは、案外、人類を無能レベルに推し進めるのを止める役割もあるのかなと思います

 

ピーターの法則」は全人類に関わる内容であり、個人的な社会人としての立ち位置を考えるものでもあります

 

ぜひ、皆さんも社会が上手く回っていない理由と、人類が絶滅しない方法を考えてみませんか?