読書タイムイズマネー

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猪瀬直樹・落合陽一著「ニッポン2021-2050 データから構想を生み出す教養と思考法」を読んで

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猪瀬直樹・落合陽一著「ニッポン2021-2050 データから構想を生み出す教養と思考法」を読みました

 

 

この本はもっと話題になっていい本です

 

タイトルにあるように2021年以降の日本に対して、お2人がそれぞれの意見を汲みながら、それぞれで自分の意見をお話しする形です

 

この本で印象的だったのは

 

日本は2020年までの未来で止まってしまっている。その先の見据える視線がない

 

平成から令和に変わり、2020年には東京オリンピックがある日本

 

昨日の人生が今日も続いていくだろうという感覚が、日本全体にあるように思います

 

2021年以降の問題に切り込んでいくお2人の感覚が似ていることが面白いです

 

国の話だからということではなく、歴史を学ぶことの大切さはこの本を読んでも分かります

 

歴史を学ぼうとする人がとても少ないのが気になります

 

始まりから現在までを知らないと、もの凄く中途半端な知識になりますし、間違った知識を取り入れてしまった時に、間違いだったことを認識するまでに時間がかかります

 

そして、現在までの流れが分からないと、この先が分からないのではないでしょうか?

 

自分なりの根拠がないから不安になるし、どこかから得た知識だけで分かったつもりになるから不安になる

 

自分で考え行動したお2人の考えだからこそ、2021年以降の日本の未来が生々しく見えてきます

 

内容の中心にあるのは、東京と地方です

 

この2つの地域が抱えている問題は全く別物、というよりも真逆の問題です

 

東京という人が集まり続ける地域をベースに地方は考えられないし、逆に地方をベースに東京の問題は語ることが出来ません

 

日本は今後相反する2つの問題を抱えていかなくてはいけません

 

その問題を解決する策として、落合陽一さんはテクノロジーを猪瀬さんは落合陽一さんの思想に焦点を当てながら、経験に基づいたお話をしています

 

ちょうど世間では老後資金2000万円が話題になっています

 

この問題について下記をツイートしてみました

2000万円足りないから老後までに2000万円貯めなきゃという発想って、考え方の1つでしかないですし、現状の日本では足りないということです

 

もしかしたらもっと足りないくなるかもしれないですし、お金の心配がなくなる世界になっているかもしれません

 

そんなことは誰にも分からないですが、貯めないといけない、そんなに貯められないから不安だという意見はナンセンスかなと思います

 

僕には先を予測する力は持ち合わせていないですし、誰も数年後の未来すら予測できません

 

この本に書かれている内容も、現在の日本のまま突き進めばこうなるよねという予測に基づいて書かれた本です

 

著者であるお2人がどれほど学び・考え・経験しているのか

 

それは僕には分からないです

 

この本の内容に信憑性を見い出すのか、それともただの未来予測だからと気にしないのか

 

ただ、1つハッキリとしているのは、未来を自分望む方向に変えるのは、今の自分がどう動くかにかかっています

 

本の中でも「リスクを取れる人」がこれからを生き抜いていくと書かれています