読書タイムイズマネー

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堀江貴文著「すべての教育は「洗脳」である 21世紀の脱・学校論」を読んで

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堀江貴文著「すべての教育は「洗脳」である 21世紀の脱・学校論」を読みました

 

 

この本を読んで、社会に出てから疑問に思ってこと、また疑問にも思わずに当たり前だと思い込んでいたことの原点が見えました

 

多くの人は生まれた時から当たり前にあるものへ、疑問を持つことはありません

 

なぜなら、当たり前にあるから

 

それが、全国民が通る道であったり、使うものだったりしたら尚更です

 

疑問を持たないということは、深く学ばないということで、声の大きな人の言うことに思考停止状態で従ってしまっているということです

 

つまりは「洗脳」

 

堀江貴文氏がこの本でやりたかったことは、義務教育を通じて国家が育てようとしている人材からの脱却です

 

義務教育からの脱「洗脳」です

 

義務教育からの脱却とは何か?

 

それは、近代からの脱却です

 

義務教育とは、工場の生産性をいかに効率的に高められるかというところを主眼として作られたシステムです

 

日本は時代が変わっても、近代教育システムが今もなお続いているという状況なのです

 

「モノ」を売るということが時代なら、日本の教育は力を発揮しました

 

高度成長期からのバブルは教育と時代が合っていましたが、現代は上からの言うことを素直に聞き、従順で均質な人材に価値がなくなりつつあります

 

現代はモノが大量消費される時代ではないですし、そもそも時代の流れが速すぎて、次から次へと全く新しいモノが開発されていく時代です

 

世界レベルのグローバル企業が次々とイノベーションをしていく時代

 

そんな時代の中で、日本は近代が求めた人材を未だに作り上げています

均質の中からイノベーターは生まれません

 

別の本で、落合陽一氏が「リスクを取ること」がこれからを生きる人たちには必要だと説いています

 

日本の「義務教育」が「リスクを取れ」と教えるところを想像できる人はいるでしょうか?

 

私たちが受けてきた義務教育はむしろ「リスクを取るな」と教えられてきています

 

禁止事項で自由を奪い、我慢は美学ということを教え込まれます

 

そして、社会に出てからも、働くことは我慢することだと…

 

子供は素直なので、教えられたことを受け入れます

 

政府はグローバル人材を育てるためと、英語やプログラミングを教育に取り入れようとしていますが、現代の義務教育が抱える問題は、授業内容よりも教育そのものの在り方です

 

堀江氏は本の中で、学びに最も必要なものは「没頭」だと言っています

 

好きなものへとことん没頭していくことが重要だと

 

これは義務教育が教えている「我慢の美学」「均質」とは真逆の考えです

 

才能が開花するまでに「1万時間の法則」があります

 

藤原和博氏は「100万人に1人」の人材になるためには「100分の1」の掛け算だと言っています

 

「1万時間の法則」を突破し「100分の1」の人材になる

 

これを3つの分野でやることで、100×100×100=1,000,000

 

堀江氏は藤原氏の提唱している「100万分の1」の人材になることに賛成しつつも、別の発想で「100万分の1」の人材になることを提唱しています

 

いずれにせよ「100万分の1」の人材になるためには「没頭」が大切です

 

そして、豊かな発想力を持って、植え付けられた「常識」を壊していく

 

この本を読んで、何かに気づき、ハッとして動き出す方もいれば、結局は過去の呪縛から動き出せない人もいます

 

ナポレオン・ヒル著「思考は現実化する」に書かれていた言葉

 

「限界を作っているのは自分自身である」

 

もしも、動けないと悩んでいる人がいれば、自分で自身を縛っている鎖を解き放っていきましょう!

 

教育に洗脳されたとして、洗脳されたのは自分です

 

そして、洗脳から脱却できるのもまた自分だけなのです