読書タイムイズマネー

読書で学んだこと体験したことをブログで綴ります

感情が動いた時は成長するチャンスを得たということ

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人から感情の起伏を無くしてしまった場合に、幸福度は増すのでしょうか?それとも減るのでしょうか?

 

感情はプラスな感情とマイナスな感情があり、片一方しか持っていない人は存在していません

 

自分の感情を意図的にコントロールできれば、マイナスな感情に左右されずに、プラスな感情のみで生きていられる……

 

プラスな感情のみで生きていられることで、幸福な人生が歩めるのでしょうか?

 

そもそも、幸福というのは人によって異なり、幸福だと感じる以上、幸福も感情だと言えます

 

また、人は慣れる生き物なので、どんなに幸福な状況だと思っていても、それが長く続けば当たり前の状況となり、感じられる幸福の量は減っていきます

 

幸福の量が減ると、自分は幸福だと思えなくなるなら、プラスの感情で常に居つづけることは生涯を通じて、幸福であるとは言いきれません

 

その前にそもそも感情とは何ものでしょうか?

 

感情を感じているのが自分だとするなら、感情を自分に感じさせているものは何者でしょうか?

 

ここでいう自分とは現在進行形の自分です

 

いまこのブログを読んでいるまさに今の自分です

 

 

感情とは何か? 

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全く何もない状況(過去を思い出すといったことも抜きにして)で、突然感情を爆発させたなら、それは何かしらの精神的な不具合が起こっていると思います

 

感情が動く場合は、何かしらの出来事によって引き起こされます

 

その出来事によってなぜ感情が動くのでしょうか?

 

アドラーは感情は、突然沸き起こるものではなく、自分がそうしたいから起こるものだと言っています

 

怒りの感情は自分が怒りたいから湧き上がってきたものだと

 

【参考記事】
アドラー著『嫌われる勇気』は日本人が受け入れやすい心理学 その1

 

確かにその通りです

 

「俺だって怒りたくて怒っているわけじゃない。君のためを思って怒ってるんだ」

 

というセリフを1度は聞いたことがあると思います

 

このセリフはまさにアドラーの言うところの、怒るという感情を自分で選択したことになります

 

怒りの感情を表出させることを選択したのは自分であり、怒りたいから怒ったのです

 

だとすると、感情とは自己表現そのものであり、感情は自分自身が作り上げているものなのでしょうか?

 

自分自身が作り上げていることは確かだと思いますが、では、その作り上げている自分とは誰なのでしょうか?

  

ここで言っている感情とは、ある目的のために感情を使用することではなく、そもそも感情を引き起こしている「もの」が何かということです

 

好きという感情も思えば不思議なものです

 

一目ぼれや運命の人だと思える人に会った時の好きという感情

 

あの感情を引き起こしたものは何なのでしょうか?

 

池田晶子著「無敵のソクラテス」で考える日々

 

感情も思考も根源的な部分は同じなんだと思います

 

自己の成長するために必要だから感情が湧き上がるのです

 

感情というものは、自分にとって必要な何かを知るためのセンサーなのではないでしょうか?

 

感情を人生に活かすためには?

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感情をコントロールできれば幸福度が増すのかという問われたら、そもそも感情はコントロール不可能なものだと答えます

 

正確に言えば、感情は今の自分にとって必要だから湧き上がって来たものであり、コントロールする必要のないもだと考えます

 

行動力を高めるためには、

  • 好きなものをして興味があったものは何でもやってみる
  • リスクを考えないで衝動に任せた生き方をする

行動力がある人は、好きだとか楽しそうだと言った気持ちに素直で、やりたいと思ったからやっているのです

 

逆に行動力がない人は、湧き上がる感情に対して理屈で対応しようとします

 

〇〇は楽しそうだけど、これをやるメリットとは何だろう?

〇〇をやってみたいけど、時間やお金がかかるがやった方がいいだろうか?

 

といった、行動するための理屈を探してしまうから、行動が遅くなるのです

 

湧き上がる感情や衝動に素直に生きられるかどうかは大切です

 

行動力のある人たちって、感情が豊かで楽しそうなものにすぐに反応するということは、他の感情にも素直だということです

 

怒りぽかったり、すぐに泣いたり……感情をコントロールして怒りや悲しみを抑えながら、好きや楽しいという感情だけを感じ取る……そんな器用なことが本当に出来るのでしょうか?

 

感情という大きな枠組みで考えれば、個々の感情に優劣などつけられません

 

そもそも、どの場面でどの感情が湧き上がるかを先回りして予測することなどできないのですから、感情を何とかしようとすることは不可能です

 

大切なのは感情を活かしつつも、感情が動いた原因を知ることです

 

感情が動いた原因を知る

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感情をコントロールすることは不可能です

 

なぜなら、どのタイミングで感情が湧き上がってくるのか事前に分からないからです

 

感情を事前にどうにかすることが不可能ならば、感情が湧き上がった後にどうするのかが大切ではないでしょうか?

 

子供を怒るつもりはなかったのに、怒りの感情が湧き上がってきてしまい、つい怒ってしまった

 

子育てをしている人で、子供に対して感情的に怒ったことがないという人がいたら尊敬します

 

それほど突発的に湧き上がってきた感情を抑えることは難しいし、抑え込む方がかえって危険です

 

大切なのは、感情そのものをどうにかするのではなく、なぜそのような感情になったのかを知ることです

 

子供が〇〇をしたから怒ってしまったというのは、感情の原因とはいえません

 

子供が〇〇をしてしまったことで、なぜ自分は怒ってしまったのかを考える

 

原因は他者に戻目るのではなく自分にあるからです

 

なぜなら、感情は子供が〇〇したという現象がもたらしたのではなく、子供が〇〇したという現象をきっかけに、自分の中から湧き上がってきたからです

 

つまり、子供が〇〇したということの代わりはいくらでもあります

 

子供が〇〇した=部下が△△した=友達が̻××した=他人が☆☆した

 

きっかけではなく、なぜあの場面で自分は怒ってしまったのだろうと考えること

 

感情が動いた時は、自分自身の中で何かを分かるチャンスなのです

 

怒りを覚えた相手の行動に、自分のマイナス面はないでしょうか?

 

子供の我がままに怒るということは、自分の思い通りにできないことで怒りの感情が湧き上がってきた可能性があります

 

この時に、子供の我がままだけに怒りの原因を求めてしまっては、自分の思い通りにならない別の場面で怒りの感情が湧き上がってきて、大きな問題を引き起こすかもしれません

 

自分の思い通りにならないことが、自分はイヤなんだいうことが分かります

 

そうすれば、子供の我がままに対する理解力が上がりますし、自分の思い通りにならないからといって、感情が爆発することもなくなります

 

マイナスな感情だけでなく、好きや楽しいといった感情にも言えることです

 

好きだからという理由で行動した後、なぜ自分はあれを好きだと思ったのだろうと考えることで、自分自身が本当にやりたいことが見えてきます

 

湧き上がってきた感情はコントロールすることは出来ませんが、感情が湧き上がってきた原因は改善することができます

 

抑えられない程の感情が湧き上がってきたときは、なぜ抑えられない程の感情が湧き上がってきたのかと、自分を見つめるチャンスです

 

子供の我がままで、自分自身を知ることができれば、子供の我がままに対しても対応の仕方が変わってきますね

 

この世に完璧な人間など存在しません

 

不完全であるからこそ、感情があり豊かな生活が送れるのかもしれません 

 

皆さんも、感情が湧き上がってきた時は、感情を素直に表現し、感情の原因を相手に求めるのではなく、自分自身に原因を求めてみましょう!

 

こうして人は成長していくのだと思います