記憶が蘇るあの鮮明な瞬間ー読書を記憶に紐づけるには?
何かを思いついた瞬間や何かを思い出した瞬間の、あの物理的な時間からはみだした感じが好きです
歩いていて、突然思いつくあの感覚
思いついたものや思い出したものは、鮮明に覚えているけれど、思い出した瞬間のあの感覚を再現しようと思ってもできません
思いついたり思い出したのは自分だけど、自分に思いつかせたり思い出させたりしているものは一体ナニモノでしょうか?
考える程に不思議な感覚です
そんな感覚について思索していて分かったことは、鮮明な記憶とのリンクは、視覚に重きをおいていない時に起こるのではないかということです
それほど、視覚というのは情報量が多く、意識というメモリーを多く使っているのだなと実感しました
読書は、五感の内で視覚のみを使用して行う作業です
文字という記号の羅列を読んでいるだけなのに、現実とは違う世界に行くことができるのは、なんと不思議なことでしょうか
視覚的を用いて読書をする面白さは、文字という限られた情報の中で、いかに想像と創造を駆使するかにあります
読書をした方がいい理由は、他人の知恵を獲得できることと想像と創造を最も働かせられるからです
ただ、視覚による読書が効率的なのかは疑問です
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記憶に残る感覚器官はどこか?
読書をしただけでは、何かを学べたとは言えません
視覚を用いただけの読書ではなおさらです
視覚は案外、記憶を残すことに向いていない器官なのかもしれません
視覚のみの記憶が紐づきにくい理由
- 視覚は頭のメモリーを使いすぎること
- 文字はそれ自体に情報量が多いので覚えきれない
- 集中力が切れると頭に入ってこない
視覚は自発的に使える箇所なので、便利ではあるのですが便利なものって、案外ありがたみがなく、記憶に残らないものでもあります
思いついたり思い出したりする時、視覚を用いていない時に起こりやすいということを考えると、何かを身につけたいなら視覚以外の感覚を用いた方がいいということです
勉強をする時に、ノートに書くのは視覚ではなく触覚、体の動きを同時に使用しています
朗読は視覚と同時に聴覚を使用しているから、記憶に残りやすいのですね
読んだ本の内容を身につけたいなら、視覚以外の感覚器官を使う方が効率的です
本をノートのように使うと言ったのがどなたかだったかは忘れましたが、気になる箇所や考えたことを、本に直接書き込むことで、より多くの学びになる
映像の強みは、視覚と聴覚を同時に使っているからです
2時間の映画を観た時と2時間本を読んだ時にどちらの方が内容を覚えているかといわれれば、映画の方が覚えています
そういう意味で、VRは視覚と聴覚と触覚的な体の体験を同時に行うので、案外、最も効率的な勉強方法になるかもしれません
記憶に残したいなら、視覚以外の感覚を使うことです
本の内容をより記憶したいなら
スピードラーニングが一時期流行りましたが、あのやり方って理にかなっています
無自覚である聴覚で聴き続けることで、いつの間にか記憶に残しているというやり方です
聴覚を用いた勉強方法が優れている点は、記憶につなげるポイントを増やせることです
つまり、無自覚で聴いている分、視覚も嗅覚も触覚も味覚も同時に使えるという点です
マルセル・プルーストの「失われた時を求めて」という小説は、記憶の繋がりを辿っていく物語でした
アイスクリームの味を思い出してある記憶と繋がっていく……ある人の声を聴いてある記憶と繋がっていく……
記憶は記憶したいそれそのものよりも、その外側にあるものと紐づいて覚えていることが多くあります
歌の思い出は、歌そのものに受けた衝撃もありますが、その歌を聴いていた自分の状態に紐づいていることが多いですね
大学時代に聴いていた曲を聴くと、その当時を思い出します
自分はブルーハーツを聴くと高校時代に紐づきますし、ナンバーガールを聴くと大学時代に紐づきます
このブログを始めたきっかけは、読んだ本の内容をアウトプットすることで、その本からさらなる学びを得られるのではないかという考えから始めました
ブログを書き始めた当初は、本の内容を思い出すだけでいっぱいいっぱいでした
このブログを始めて1年が経ち、本を読みながら要約することができるようになり、さらに本を読んで感じたことや思ったことも、同時にまとめられるようになりました
今は、ブログを書くようになって、インプットと同時にアウトプットができ、さらにアウトプットすることでさらなるインプットもできるようになるという好循環が生まれました
視覚的な読書をする方には書評ブログはオススメです
書評ブログを書く時間がない方へ
特に書評ブログを書いてアウトプットする時間がない方で、本の内容を記憶しておきたい方には、耳で聴く読書をオススメします
先にも書いたように、耳で聴くことにより朗読者の声や感情、さらにその本を聴いている時の状況と、本の内容を紐づけることができます
記憶に残る=自分の身になる状態は、意識しないで自然と振舞える状態です
本の内容を思い出しながら生活している内は、まだ身についているとは言えません
文字は記号=デジタルであり、体験はアナログです
文字で記憶するということは、デジタル記号で入力し、アナログに変換して出力するということです
それに比べて、耳で取り入れる音は人の声というアナログも同時に取り込めるので、アナログに変換するという作業が無くなる分、ダイレクトに記憶と直結します
耳で聴く読書のサービスでオススメがAmazonのAudible(オーディブル)です
もはやAmazonについての説明はいらないですね
Amazonの黎明期を支えたのが、本屋さんでは扱えないマイナーな本たちだといいます
自分たちの会社を支えてくれた本に対するAmazonの想いはいかほどか
このAudileで明らかになるのではないかと思います
耳で聴く読書を推進しているサービスは他にもありますが、私はAmazonの本気が伺えるAudibleをオススメします
30日間無料で利用できるので、ぜひ体験してみてください
登録は3ステップで、アマゾンのアカウントをお持ちの方は簡単に終わりますし、アプリを落として利用できるのでとても便利ですよ