情熱大陸「絵本作家ヨシタケシンスケ」を観て小さな幸せの偉大さを知る
10/21の情熱大陸は「絵本作家ヨシタケシンスケ」さんを取り上げていました
私は3児の父親なので絵本について……ビックリするくらい知りません
ヨシタケシンスケさんも今回の情熱大陸が初見で、作品も初見でした
絵本は絵が可愛いく、子供の想像力を刺激しそうな興味をそそられる本です
ストーリーがあるというよりも、1つの題材で想像力を喚起するような本ではないかと、情熱大陸を観て勝手に思っています
今回の情熱大陸を観ようと思ったのは、30代に売れないイラストレーターだったヨシタケさんが、40歳で遅咲きの絵本作家デビューをして、大ヒットしている理由を知りたかったからです
子供の感覚を知る大人
絵本を子供が手にするのは2パターンあって、大人がプレゼントで上げるパターンと、子供が自ら買うパターンです
情熱大陸を観ていて興味深かったシーンに、子供が選ぶ絵本の授賞式があって、そこに列席していた子供が興奮気味にヨシタケさんに好きな絵本のタイトルを言っているシーンです
このシーンを観て、あっ、この本は本当に子供たちに刺さっているんだなと思いました
しかも、大人が見ても面白そうな内容なので、まさに老若男女が楽しめる絵本なんだろうなと
子供って純粋なので、親が面白いといったものはたいてい手を伸ばしてくれるんですよね
そこから、興味を抱いて熱中するかどうかは別ですが、ヨシタケさんの本は話題の絵本だからという理由で大人が買ってきて、子供たちが熱中するパターンなんだろうなと思います
子供は熱中するとエンドレスに繰り返します
映像でも本でも好きなものは繰り返し繰り返し、1日中でも見つづけます
その純粋な興奮が、ヨシタケさんに話しかけていた子供から伝わってきました
小さな幸せを目一杯に満足する
子供にしっかりと刺さるものを作れる人は、子供の感性を忘れないでいるんだと思います
ヒーローものは、大人からすればオモチャを買わせるための30分CMにしか見えないのですが、ヒーローという単純にカッコいい存在に夢中になるのは、人間にとっての憧れなんだと思います
人のために悪と戦うという存在はカッコいいですよ
ヨシタケさんの描く絵本はヒーローものではないですし、ヨシタケさん自身もヒーローという感じではありません
ヨシタケさんの描くものは、ヒーローもののように憧れる存在ではないんだと思います
単純に子供の感性を刺激する
一緒にいて楽しい類の絵本なんだと思います
ヨシタケさんを観ていると、小さな幸せにしっかりと満足できている人という印象を受けました
これってスゴく重要なことなんだと思います
現状維持に満足して、行動しないというわけではなく、一歩一歩着実に歩みを進めながらも、常にある現状に満足している
満足しながら前に進んでいく
ヨシタケさんは自分自身にはコンプレックスや不満があるのだと思います
満足しているのは、自分が置かれている立ち位置です
自分自身に満足しているわけではなく、自分自身が置かれている状況
家族がいて、絵本を描いて、みんなが少しでも喜んでくれるということ
野心家ではない、小さな幸せを大切にする
家族の前で新しくできた絵本を発表する姿や、キャンピングカーで家族で出かけている姿
絵本の打ち合わせに言った会社の皆に挨拶をしている姿
何かの実用書を読んで、より自分の利益になるような生き方をしている方では決してないだろうなと
欲がないというわけではなく
欲を軸にしていない生き方
家族がいるということに幸せを感じ、子供がいるということに幸せを感じ、絵本を描いていることに幸せを感じる
現状に満足しながらも前に進んで行く
子供と生活をしていると、子供はまさに現状に満足しながら、自分の欲することに貪欲に進んで行きます
子供は泣きわめきながら欲しがったオモチャを簡単にあっさりと飽きます
買ってもらった時のあの満面の笑顔は、その日の夜に一緒に布団で寝ると言ったあの宝物感が、次の日に起きると、もうあっさりと忘れます
でも、子供にとっては買ってもらったオモチャはとても大切なんですよね
その感覚を大人は忘れてしまっているんだなと
我がままということではなく、日常に満足しながら目の前にある興味のあることに熱中し続ける
その対象は1つでもなく執着もない
次に興味あるものが目の前に現れたら、100%全力で熱中する
これから求められている生き方は、子供のように目の前のことに熱中する生き方です
そのために、ヨシタケさんのような自分が置かれている状況に満足するということが、とても大切なんだろうと、情熱大陸を観ていて思いました