キンコン西野著「新世界」を読んでエンタメの在り方を考える
キンコン西野著「新世界」を読みました
これでキンコン西野さんの本は4冊目ですかね
新たな本を読むたびに時代がアップデートされて行きくのが面白いです
第1章「貯信時代」と第2章の「オンラインサロン」はこれまでにも語られてきた内容が多くありましたが、この本のポイントは第3章の「新世界」にあります
スタンリーキューブリック監督の「2001年宇宙の旅」は現代を予言したかのようなアイテムが使われていて、キューブリックは預言者ではないかと言われているらしいですが、そうではなく、2001年宇宙の旅を見て憧れた人たちが、同じようなものを作りたいと思って開発したのではないか、というのは、とてもしっくりくる説明です
日本人は、ロボットというとアトムをイメージしますし、未来のアイテムというとドラえもんの道具をイメージします
このイメージがあり、ドラえもんの道具を作りたいと思って開発している人たちも多くいると思います
心を奪えば奪うほど魅力的な未来予想図は現実化する。
この1節は痺れますね
確かにそうなんだろうなと
子供たちにワクワクする未来を描いて欲しければ、大人が子供たちの心を奪うようなコンテンツを創ればいいんですよ
これは、全大人が負っている責任でもあると思います
現実社会にどれだけ魅力を持たせられるかは、社会を作っている大人の責任です
そして、現在は1億総クリエイター時代です
どの人でもエンタメできるんですよ
想像力豊かに、既存の概念にとらわれずに発想することは、子供だけの特権ではないんです
大人は子供に現実を教える立場ではなく、現実を夢みさせてあげる立場なんだなと強く思いました
そんなキンコンの西野さんが手掛けたサービスに「レターポット」というものがあります
第3章の新世界は「レターポット」に関する内容になっています
「レターポット」については、本を読んで頂くのが早いと思います
今なら無料で読めるので、ぜひ読んでみてください
レターポットの説明を読んでいて思ったのは、お金がツールである以上、お金と同等の方法を使えば、小規模の世界ならお金と同じ価値を持つツールが作れるんだろうなということです
お金は信用で成り立っている以上、お金と同等ツールは個人では作れないかもしれないですが、お金の成り立ちと使い方は個人のサービスでもマネできるんだろうなと
そして、文字を有料にしたことで、誹謗中傷がなくなったというのは面白い事象だなと思います
ということは、SNS上で誹謗中傷している人たちは、有料でするほど価値がないと自覚しているということなんだろうなと
もしかしたら、今後は無料でできるサービスをカオスな状態で使用していくのか、有料にしてクリーンな状態で使用するのかに別れていくのかなと思います
そうなってくると、まだまだネットサービスは進化していくのだろうなと
まさに行動した人が強い時代になりますね