エスターヒックス・ジェリーヒックス著「引き寄せの法則 エイブラハムとの対話」を読んで
エスターヒックス・ジェリーヒックス著「引き寄せの法則 エイブラハムとの対話」を読みました
「引き寄せの法則」と聞いて、どのような印象を持つでしょうか?
胡散臭いと思う方も多くいると思います
自分はこのようなタイプの本は、一般的な実用書と抱き合わせで考えるようにしています
つまり、この本で書かれているこの部分って、この間読んだ本に書かれていたことと共通するなとか
真実か嘘かなんていうのはどちらでもいいんです
人生において学ぶべきことがあれば学べばいいのですから
スピリチュアルとかそういうジャンルで判断するのは、とても勿体ないことだと思います
「引き寄せの法則」にも学ぶべき点が多くありますし、マインドを変えるという意味で、真のポジティブシンキングを手にするうえでも重要な本でした
「引き寄せの法則」で重要な点は、思考が現実になるということです
思考するだけで人は波動を発するそうです
同じ波動を持つものが引き寄せられるというシンプルなもの
イヤなことを考えたら、イヤなことが現実として引き寄せられ、イイことを考えたら、イイことが引き寄せられる
これを宇宙の法則と言いますが、宇宙の法則は絶対的なものなので、誰も避けることは出来ず、引き寄せの法則は無意識的にでも必ず誰もが発動しているものです
運がいい悪いというのも、「引き寄せの法則」を使えば説明がつきますし、成功者のマインドの説明もつきます
引き寄せの法則をもう少し具体的に説明すると、自分が意識したものに焦点が当てられ、より強い信念と感情を伴うと、現実化されていくというものです
だったら、誰でも大金持ちになれるし、成功者になれるじゃないかと思うかもしれませんが、純粋に目標や実際に起こって欲しいことに焦点を当て続けるというのは、実はとても難易度が高いのです
- 周囲の反対にあってもやり続けられるか
- 自分の中で、「でも、やっぱり」と否定的な気持ちにならないか
- 別の関心事に意識が背けられないか
純粋に思い続けて確固たる信念と情熱を持って、1つの事に取り組み続けるというのは非常に難易度が高いですが、成功者は周囲に反対されようと確固たる信念を持って、やり続けます
成功者のマインドは、まさに引き寄せの法則に書かれていたマインドなのです
成功者が転落していくのも、守りに入ったり、傲慢だったりとマインドが変わることで、同じようなものを引き寄せたからではないでしょうか?
夢に向かって進んで行けば、同じ波動のモノが集まってくるのに、成功して傲慢になれば、傲慢な波動を持つモノが集まってきます
周りのせいにして自分は悪くないと思えば、自己正当化したマインドを持つ人たちが集まってきます
結局、環境は自分の過去の思考が決めているのです
そして、思考は一度勢いがついてしまうとなかなか止められないものです
負のスパイラルに落ち込むのは、マイナスの思考を止めずにし続けてきた結果とも言えます
では、負のスパイラルに落ち込まないために、どうすればいいかというと「感情のナビゲーション」に従うことです
感情がマイナスになった時は、思考がマイナスになっている証拠です
自分の心の反応に正直になることで、マイナスなものを引き寄せることを断ち切ることができます
マイナスなことに関心を向けていると思ったら、心が喜ぶようなものに関心を向ける
また、他者のマインドは本人にしか変えられないので、変に関心を寄せてはいけません
他者のマイナス部分に関心を当ててしまうと、そのマイナス部分が自分に引き寄せられます
そういう時は、改善点に目を向けることが有効だそうです
それはプラスの思考になるからです
「引き寄せの法則」が第1段階であり、宇宙の法則は他に、意図的な創造の方法論と許容し可能にする術の説明が書かれています
「引き寄せの法則」をもの凄くザックリと説明すると、自分が叶えたいことに焦点を当てて、マイナスなことに関心を向けずに、生きること
他人のマイナス面ばかりを見ているとその欠落部分が引き寄せられるから、関心を向けるなら他人のプラス面に向けること
他者を許容することで、自分という存在を確立させる
日常生活すべてで「引き寄せの法則」は発動しているから、自分の行動一つ一つに明確な意思を持つこと
こう書けば、実は「引き寄せの法則」は怪しいものではなく、勝者のマインドなんだと気が付きます
「引き寄せの法則」をただ怪しいと思ってしまうと、怪しいものが引き寄せられますし、歪んだ成功を夢見れば、歪んだものが引き寄せられてしまいます
結果的に、「引き寄せの法則」は仏教でいうところの中庸なんだろうなと思います
この本は自分の目線をどこに向けるのかを考えるいいきっかけになりました