尾原和啓著「どこでも誰とでも働ける」を読んでー旅人な人生の生き方を学ぶー
尾原和啓著「どこでも誰とでも働ける」を読みました
尾原さんは表紙の帯にあうりょうに12社を転職した方で、しかも転職した会社がマッキンゼー・リクルート・google・楽天・ドコモetcと、皆が羨ましがるような会社を渡り歩いてきた方です
この本を読んで印象に残った言葉は「自己中心的な利他」です
尾原さんは徹底的にギブをしまくる人です
「フラット」「リンク」「シェア」という糸井重里さんがインターネットを表現した言葉に社会全体が変わっていく時代では、徹底的なギブがさらに大切になっていきます
ギブすることで信用や人脈が広がり、結果的に自分の元に返ってくる
自己成長のために他者にギブをする
利他的という精神は自己犠牲ありきだと考えている人が多くいるように思いますが、自己犠牲は必要ないんですよね
なぜなら人は主観でしか世界を見られないからです
世界を変えたかったり、世界平和を本気で考えるなら、主観的な世界を変える以外に方法はありません
自分が成長すれば見えてくる世界が変わります
自分が成長しない限りは世界はひどく狭く貧しいままです
AIに仕事を奪われるという考え方も、まさに自分の世界が狭いからこその考え方ではないでしょうか?
労働から解放されて、自分の好きなことを仕事にできるなら、それは素晴らしい世界です
労働の対価にお金をもらうのではなく、ギブをすることで生活をしていく
AIが世の中の労働の大半を担うことになった世界で大切なのは、人間そのもの自分そのものです
つまり、自分を成長させ続けることを課題にして生きている人たちにとっては、AIに仕事を奪われるという考え方は出てこないはずです
本のタイトルである「どこでも誰とでも働ける」というのは、自分が提供できるものが何かを考えて、自分を磨き続けられる人なら、ギブの精神があり、どこででも貢献できる人間になれるということです
尾原さんは、会社名や部署名ではなく名前で呼ばれるようになることが大切だと言っています
どこでも誰とでも働ける人間というのは、個人で世の中を渡り歩いていける人間
そんな人間になるためにはどうしたらいいのか?がこの本に書かれています
著者である尾原さんは好奇心と行動力の塊りなんだろうなと思います
そして、地位や権力といったものに興味が無いんだろうなと
楽しいことを求めて自分を役立てに行く旅人
そんな生き方は素晴らしいと思います
尾原さんの転職されていった会社のネームバリューよりも、人生を旅人のように生きている、そんな生き方に憧れますね