読書タイムイズマネー

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佐々木常夫著「40歳を過ぎたら、働き方を変えなさい」を読んで

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佐々木常夫著「40歳を過ぎたら、働き方を変えなさい」を読みました

 

 

「好きなことを仕事に」や「会社員として働く」「個人として働く」と自分が就職活動をしていた20年前では議論すら起こらなかった「働き方」そのもののについてSNSを中心に議論されるようになりました

 

この本をこれから社会で働く世代に、参考資料として読ませたいかどうか

 

難しいところだなと思います

 

内容は非常に参考になりますし、無駄なことは略して次に進むという考え方は、現代的でもあります

 

若い世代に何を教えたいのか

 

40過ぎたらと本のタイトルにあるように、この本は現代社会で40歳になり、企業で働いている人向けの本です

 

仕事の合理的なやり方や、悪癖はさっさと略して次に進むという考え方、また人付き合いや働く時の心得と言ったものは、これからの時代にも通用するものだと思います

 

40歳になれば、中間管理職をしている方も多く、上司と部下とどのように付き合っていくか

 

労働という中で、どういう目標を設定して、どういう生き方をしていきたいか

 

平均寿命が80歳に突入した現代では、40歳は人生の折り返し地点です

 

と書きましたが、平均寿命と人生の折り返し地点って、現在ではもはや関係ないんだろうなと

 

近代的な社会なら多くの人たちが同じような夢を持ち同じような働き方をしていました

 

均一的な社会なら、40歳は折り返し地点だから、今後の生活に向けてどのように生きるかを考えることは重要だったと思います

 

ただ、現代は情報爆発が起こり、時間の濃淡が個々人でかなり変わってきています

 

これはテクノロジーを使いこなすということよりも、まさにどう生きるかによってです

 

坪田信貴著「人間は9タイプ 仕事と対人関係がはかどる人間説明書」を読んで 

 

坪田さんの著書と佐々木さんの著書には多くの共通点がありますし、前田裕二著「人生の勝算」やキンコン西野著「革命のファンファーレ」と上記の著書にも共通点があります

 

「40歳を過ぎたら、働き方を変えなさい」と「革命のファンファーレ」は既存の組織の中でどう働くかという内容と、既存の概念を壊して新たな世界を創造するという内容で、真逆のような感じもします

 

ただ、根本的な働き方、つまり人は1人では限界があるということや周りを巻き込んでいくこと、人間関係をどう構築していくのかという共通点がありますし、働くこととはそもそもなんぞや?と言ったことも、どちらの本からも勉強できます

 

たとえば、「宇宙兄弟」などの編集者として有名な佐渡島庸平さんの本では、コミュニティの大切さを説き、これまでとは違う社会の在り方が書かれています

 

佐渡島庸平著「WE ARE LONELY, BUT NOT ALONE」を読んで

 

現在は、これまでの時代では考えられない程「多様化」された社会を生きています

 

子供の頃に刷り込まれた社会そのものの在り様が変わってきている時代です

 

年功序列だったり大企業や公務員になれば安定で安心という時代は、働き方=働く意義みたいなものが一致していたように思います

 

これまでの時代は社会全体で理想とする幻想が、共通認識としてあった時代

 

現在は情報爆発が起こり、時代のスピードがとんでもなく速くなり、テクノロジーが爆発的に進化を遂げ、社会の構造そのものが変わりつつある時代です

 

今は社会全体が不確定な要素が多くあり、理想とする幻想が個人によって変わってきた時代

 

これまでの社会や組織が多様化され、選択肢が増えたにも関わらず、考え方は変わらない

 

働き方と働くことの意義がごちゃ混ぜになってしまっているのではないかと思います

 

こんな働き方もあるという提唱(好きなことだけ仕事にする)と言ったことは、これまでと違った新しい働き方だと思われますが、実はそうではないのです

 

働く意義という面で考えれば、そもそも働くことは楽しいことでやりがいのあるもの

 

好きなことにすることは、20年前でも変わらずに出来たのです

 

今の時代は、好きなことを仕事にしやすくなった

 

働き方が多様になったというだけで、働く意義というものはそれほど変わっていないのではないか

 

つまり、自分自身を変えることは、時代とは関係なく出来るということです

 

という考えに、ようやくたどり着くことが出来ました

 

この考え方は仮説であり、これからの人生において実証していく内容です

 

現在の状況が辛ければ、環境を変えることが容易になりましたし、就職しなくてもお金を稼げる時代になってきました

 

しかし、「働くこととはどういうことか?」という根本的なことを考えないで、流行りに乗って生きていると、数年後に結局は今抱えている悩みと同じような悩みに直面するような気がします

 

働き方や働くこととはどいういうことかを考える意味で、佐々木常夫著「40歳を過ぎたら、働き方を変えなさい」や坪田信貴著「人間は9タイプ 仕事と対人関係がはかどる人間説明書」はオススメです

 

こういう時代だと情報を自分が欲しいものに偏りがちですが、多方面から多くの情報を手にすることは大切ですね