読書タイムイズマネー

読書で学んだこと体験したことをブログで綴ります

自分らしく生きるを突き詰めると利他的になる

f:id:auuser:20190131190405j:plain

自分には4人の子供がおり、子育てで大切にしていることは、子供たちが自分らしく生きるためにはどうしたらいいか?です

 

親の自分が自分らしく生きるを実践できていなければ、子供たちに教えることができないと思い、昨年から自分らしく生きるとは何か?を学び、実践することを心がけてきました

 

昨年100冊以上の本を読み、気になったことを日常生活で試していった結果、下記2つの事柄が大切ではないかと思い至るようになりました

 

  • 全てを自分事とする
  • 利他的に生きる

 

この2つを説明する前に、そもそも自分らしく生きるとは、どういう意味なのかを説明します

 

自分らしく生きるとは、「誰かの人生を歩むことなく、常識に囚われることなく、自分で人生を選択していくこと」です

 

自分の歩んでいく道を信じるとも言い換えられます

 

前提として1人では生きられない

f:id:auuser:20181003184437j:plain

人は1人では生きられず、他者との関係性の中で生きていきます

 

嫌われる勇気の作者アドラーは「悩み事は全て対人関係の悩みである」と言っています

 

この世の中で、誰の手も借りずに育って来た人はいません

 

子供時代は大人の力を借りなければ生きて行けません

 

成長過程で誰かしらの影響は必ず受けていますし、大人になってもこれだけ情報爆発が起こった世界で生きていれば、無人島にでも行かない限り、他者の意見をシャットアウトすることはできません

 

他者から影響を受けていない完全なオンリーワンの人間はこの世にいませんし、そもそも何かを考える時に、先人たちが作った日本語を使っている以上、日本人としての歴史に影響されていないはずがありません

 

では、自分らしく生きるとはどういうことかというと、他者から影響を受けていることを前提にして、想像力や考える力を身に着けていくことではないかと思います

 

そのために大切なのが、「全てを自分事にすること」です

 

自分とは関係ない事象について、人は深く考えることが出来ません

 

世の中に起きている出来事のどこまでを自分事として考えるか

 

例えば、誰かから悩み相談を受けた時に、他人事だとそれらしいことは言えますが、自分に置き換えて考えなければ、相手が満足するような答えは言えませんし、そもそも相手が答えを求めているのかどうかも分かりません

 

自分だったらどうするか、どういう気持ちで悩み相談をしているのかを考えなければ、他人の気持ちにはなれません

 

ビリギャルで有名な坪田さんは「北朝鮮の飢餓」も自分事として考えるそうです

 

【関連記事】
坪田信貴著「才能の正体」子育ての呪術を打ち消す良書

 

時事問題も自分ならどうできるか、自分の力が足りないから、そんな問題が起こってしまうと考えると、この世に起こっている全ての事象は自分事にできます

 

どれだけの事象を自分事と捉えて、思考し行動していくかで、自分自身の成長度合いも変わってきます

 

今の世の中、もしかしたら自分事にできている範囲があまりにも狭いことが、人間関係の希薄に繋がり、様々な悲しい事件が起こっているようにも思えます

 

ただし、自分事にした時に他者との境界線は意識しないと、自分らしく生きるから遠ざかってしまいます

 

自分事にするが行き過ぎると自分を無くすことになりかねません

 

人は自分の目で見て、知覚し思考できる世界以上の世界を知ることが出来ません

 

それゆえ、100%相手の気持ちを理解することは出来ませんし、100%正しい答えを用意することは出来ません

 

自分事にしているのは不完全な自分であるという自覚を持つことは大切です

 

不完全ゆえにどうしたら人として成長できるのか

 

自分が成長することが問題解決につながるという感覚が大切ではないでしょうか

 

自分らしく生きることは利他的である

f:id:auuser:20180802184926j:plain

利他的というと、自己犠牲を伴ってでも相手のためにする行為だと考える人もいるかもしれませんが、それは間違いです

 

利他的は「他人のために行動する」ことですが、行動するのは自分です

 

つまり、自分が成長すればするほど、他人のためにできる行動が高まっていくというこです

 

他人事にせずに自分事にしていくことで、自己を成長させていくことが出来るので、利他的は自分事にするということが前提ではないでしょうか

 

そして、自分事にするということは、自己の成長につながる

 

自分事=利他的=自己の成長

 

つまり、利己的な行動と利他的な行動を一致することが大切なのです

 

何事においても、自分事にして他者のために何ができるかを考える

 

その行為が、自己の成長につながっていると理解して行動している以上、自己犠牲の精神はあり得ません

 

また、人は自分の五感で察知し、認識した以上のものについて知ることは出来ませんし、全く知らないことを想像することも出来ません

 

自分らしく生きている人たちは、自分の世界の認識が広くて深く、解像度が高い人たちのように思います

 

自分らしく生きたいと言いながら、自分の世界を広げず深めず、解像度を上げていこうとしていない人たちは、自己中な世界におり、自分の意見が正しいんだと、どんどんと世界を狭めていってしまいます

 

本人してみれば、自分らしく生きているということになるかもしれませんが、自己中に生きて、責任を他者に押し付ける生き方が、本当に自分らしく生きているのでしょうか?

 

自分らしく生きることは自己を成長させることですから、自己中な世界では自分らしく生きられませんね

 

ただ何となくですが、現代社会は自分らしさをはき違えている人たちが多くいるように思います

 

自分らしく生きると言っている著名な人たちは、同時にギブすることの大切さも言っています

 

なぜギブが必要なのかは、ギブした方が自分に返ってくるものが大きいことを知っているからです

 

これは利己的と利他的がイコールであることを体感しているということですね

 

始めに自分らしく生きるを、「誰かの人生を歩むことなく、常識に囚われることなく、自分で人生を選択していくこと」と定義しました

 

誰かの人生か自分の人生かを知るためにも、常識からはみ出すことを恐れないためにも、自分で選択していく勇気を身に着けるためにも、「自分事」で世界を見て、「利他的」な生き方をする

 

そうすることで、世界の解像度が上がり、より自分にとって正しいと思える選択ができるようになる

 

何度も言いますが、人は不完全な生き物です

 

自分の選択が100%正しいなんてありえませんし、自分が見て感じたことも思い込みから勘違いすることも往々にしてあります

 

子供が自分らしく生きる指針になるために、親である自分がまず「自分事」と「利他的」を実践していかなければです!